- 「Pixel 3」「Pixel 3a」「Pixel 4」「Pixel 4a」「Pixel 4a(5G)」「Pixel 5」に複数の新機能追加へ
- 2020 年 12 月の Android セキュリティパッチ更新を含むソフトウェアアップデートにて提供
- 盛りだくさん!
Google は 2020 年 12 月 7 日、Google スマートフォン「Pixel 3」「Pixel 3a」「Pixel 4」「Pixel 4a」「Pixel 4a(5G)」「Pixel 5」の各シリーズ各機種に対して提供する複数の新機能を発表しました。
Pixel シリーズに新たに追加される新機能は、電話の[保留(Hold for Me)]機能、「スーパー バッテリー セーバー」、「Google Duo」グループ通話中の画面共有機能、「Google フォト」新しい[候補]と[HDR]調整、サウンド最適化「アダプティブ サウンド」、[4G / 5G]の自動切り替え、バッテリー長寿命化「アダプティブ充電」、GPS 精度向上、スクリーンショット翻訳、[この曲なに?]履歴からプレイリスト作成、[スタイル]の拡充と[グリッド]の提供拡大、カスタム壁紙の全 12 種類です。この 12 種類の新機能は、2020 年 12 月 7 日より配信される Android セキュリティパッチ更新を含むソフトウェアアップデートにて提供されます。
ただし、シリーズによって提供の有無が異なります。ご注意ください。
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このほか、これらの新機能は基本的に、2020 年 12 月 7 日より配信される Android セキュリティパッチ更新を含むソフトウェアアップデートにて提供されますが、機能によってはさらに対象アプリのアップデートも必須となるものもあるため、後日アプリアップデートと共に提供される機能もあります。また「Pixel 3」「Pixel 3a」では、[グリッド]は提供されません。
電話の[保留(Hold for Me)]機能
次世代通信規格「5G」対応の Google 新世代スマートフォン「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」には、電話中に相手が保留を行った場合に、「Google アシスタント」に保留待受状態を認識させ、保留が解除された場合にユーザーに通知を行ってくれる[保留(Hold for Me)]機能が実装されています。
そしてこの[保留(Hold for Me)]機能が、「Pixel 3」から「Pixel 4a」までのシリーズにも提供されます。
ただし[保留(Hold for Me)]機能、そもそも現在は米国英語限定機能です。日本語ではまだ提供されません。
「スーパー バッテリー セーバー」
次世代通信規格「5G」対応の Google 新世代スマートフォン「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」には、バッテリー消費を抑えてくれるバッテリーセーバーの進化版「スーパー バッテリー セーバー」が実装されています。
「スーパー バッテリー セーバー」は、通常のバッテリーセーバーよりも多くの機能が OFF になりつつほとんどのアプリのバックグラウンド実行が停止され、そしてスマートフォン操作時の処理速度も抑えられて、バッテリー消費を極端に押さえてくれる機能です。
この「スーパー バッテリー セーバー」、「Pixel 3」から「Pixel 4a」までのシリーズにも提供されます。
「Google Duo」グループ通話中の画面共有機能
Google ビデオ通話アプリ「Google Duo」のグループ通話において、画面をグループ通話中のユーザーと共有することができるようになります。
例えば「YouTube」動画を共有して再生したり、一人のユーザーのスマートフォンで撮影している映像をライブ共有したりなど、様々に利用可能です。また「Pixel 3」から「Pixel 5」までのシリーズで利用できるようになります。
「Google フォト」エディターの新しい[候補]と[HDR]調整
Google オンラインフォトライブラリサービス「Google フォト」の Android 版アプリは 2020 年 10 月に新しい写真エディターが提供開始されていますが、さらにこの新しい写真エディターに新しい[候補]と[HDR]調整が加わります。
まず新しい[候補]は、風景写真の色を強化する[ダイナミック]と、空の様子をワンタッチで変更できる[ビビッド][ルミナス][ラディアント][エンバー][エアリー][サンセット][ストーミー]などです。
さらにエディターの[調整]項目に、写真の明るさを変更できる新たな[HDR]も加わります。
サウンド最適化「アダプティブ サウンド」
新たに追加される「アダプティブ サウンド」は、周囲の環境に合わせて Pixel のスピーカー音質が改善される、サウンド最適化機能です。
スピーカーを利用して楽曲などを再生する場合、マイクが周囲の音を検出し、その環境に合わせて自動調整されえたサウンドイコライザーが適用されます。
「アダプティブ サウンド」はデフォルトで OFF になっていますが、ON にすることで利用可能です。「アダプティブ サウンド」設定は、Android[設定]内の[着信音とバイブレーション]カテゴリ内に格納されています。
そしてこの「アダプティブ サウンド」、次世代通信規格「5G」対応の Google 新世代スマートフォン「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」の 2 機種で利用できるようになります。
[4G / 5G]の自動切り替え
次世代通信規格「5G」対応の Google 新世代スマートフォン「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」の 2 機種にて、[4G / 5G]の自動切り替え機能が提供されます。
これは「5G」環境にて適用される機能で、Web 回覧や「LINE」などのテキストチャットやり取りなど超高速通信が不要な場面では「4G」、ストリーミング再生や大容量ファイルのダウンロードなど超高速通信が必要な場合は「5G」と自動で判別して切り替えてくれることで、バッテリー消費を最適化してくれます。
バッテリー長寿命化「アダプティブ充電」
「アダプティブ充電」は、Pixel の充電速度を制御することでバッテリーの負担を軽減し、バッテリーの寿命を最適化してくれる、バッテリー長寿命化機能です。
充電速度が早いとバッテリーが熱暴走して負担を掛けてしまい、バッテリーの寿命が縮まってしまったり、最悪の場合バッテリー膨張の原因となってしまうのですが、「アダプティブ充電」では充電速度を制御してバッテリーの熱暴走を抑え、バッテリー寿命を長持ちさせてくれます。
そしてこの「アダプティブ充電」、「Pixel 4」から「Pixel 5」までのシリーズに提供されます。
GPS 精度向上
次世代通信規格「5G」対応の Google 新世代スマートフォン「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」の 2 機種では GPS 精度が向上します。
この GPS 精度向上では、大通りなどを歩いている場合に、通りの右サイドと左サイドのどちらにいるかまで正確に測位されるようになります。これにより、例えば「Uber」や「JapanTaxi」などの自動車配車やタクシー呼び出しアプリなどを利用する場合に、自身が通りのどちら側に立っているかなど、正確に伝わるようになります。
ただし、「Pixel 5」「Pixel 4a(5G)」の GPS 精度向上によるマップ上の測位反映は、一部の国と地域にて、相手がネット接続状態でさらに Android 8.0 以降のデバイスを利用している場合に共有されます。
スクリーンショット翻訳
スクリーンショット翻訳は、外国語の Web サイトなどをスクリーンショット撮影し、画面下部の表示される[翻訳]をタッチすることで、スクリーンショット内のテキストが「Google レンズ」にて翻訳される機能です。
対応する言語は日本語のほか、中国語、フランス語、ドイツ人、ヘブライ語、ヒンディー語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語となります。
またスクリーンショット翻訳は、「Pixel 3」から「Pixel 5」までのシリーズで利用できるようになります。
[この曲なに?]履歴からプレイリスト作成
Pixel シリーズには、近くで流れている曲を自動で調べてくれる常時サインドサーチ機能[この曲なに?]が実装されています。
そしてこの[この曲なに?]を ON にしている場合に、自動で収集された[この曲なに?]履歴をもとに、任意の楽曲を音楽ストリーミングアプリ「YouTube Music」のプレイリストとして作成することができるようになります。
[この曲なに?]履歴からプレイリスト作成機能は、「Pixel 3」から「Pixel 5」までのシリーズで利用できるようになります。
[スタイル]の拡充と[グリッド]の提供拡大
Google スマートフォン Pixel シリーズには、システムフォントを変更したり、通知バーアイコンのデザインを変更したり、システムのサブカラーを変更したり、ホーム画面アプリアイコンの形状を変更したりできる[スタイル]設定と、アプリやウィジェットの表示サイズを設定できる[グリッド]が実装されています。
そして、[スタイル]のフォント、アイコン、カラー(色)、アイコン形状(形状)がのバリエーションが拡充され、これまで「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」のみに提供されていた[グリッド]が、「Pixel 4」「Pixel 4a」でも利用できるようになります。
ちなみに「Pixel 3」「Pixel 3a」には[グリッド]は提供されませんが、[スタイル]のバリエーション拡充は行われています。
カスタム壁紙
Google やパートナーミュージアムが所有する美術品を高画質で鑑賞できるサービス「Google Arts & Culture」と、Google と Lucasfilm(ルーカスフィルム)にて共同開発された「Pixel 5」「Pixel 4a(5G)」用 AR アプリ「The Mandalorian AR Experience」から、有名なアートワークや「The Mandalorian」のカスタム壁紙が提供されます。
「Google Arts & Culture」と「The Mandalorian」のカスタム壁紙は、[スタイルと壁紙]の[壁紙]設定内に新たな壁紙カテゴリ[マンダロリアン][Google Arts & Culture]として、「Pixel 3」から「Pixel 5」までのシリーズに追加されます。
https://www.youtube.com/watch?v=7lWrTEGiwTA
Source:Google