- Google、2021 年 9 月 29 日に検索ニュース発表イベント「Search On ’21」開催
- 次世代検索システム「MUM(Multitask Unified Model)」開発状況を公開
- 検索キーワードだけでは表現が難しい場合の検索などが可能に
Google は 2021 年 9 月 29 日(日本時間 2021 年 9 月 30 日 2 時)に開催した検索ニュース発表イベント「Search On ’21」にて、2021 年 5 月の開発者向けイベント「Google I/O 2021」で発表した次世代検索システム「MUM(Multitask Unified Model)」の開発状況を公開しました。
そもそも次世代検索システム「MUM」は、検索キーワードに対するダイレクトな検索結果だけでなく、その検索を行ったユーザーの意図を理解し最適な検索結果や、言葉だけでは表現しにくい場合の画像を用いた複雑な検索に対し、ユーザーに最適な答えを表示してくれる検索システムとなっています。
今回、次世代検索システム「MUM」の一例として、柄シャツの画像検索を行った場合に、それと同じか似たような柄の靴下を探すことができる機能が公開されました。これは、検索キーワードで説明するのが難しい何かを探す場合に役立ちます。
さらなる一例として、名称がわからない(Thingamajig)壊れた部品や箇所の直し方を調べたい場合に、その壊れた部品や箇所を「Google レンズ」で撮影しつつ、続けて “How to fix(直し方)” と入力することで、関連する情報を表示してくれる検索機能も公開されました。これ、結構活躍しそうですよね。
次世代検索システム「MUM」では、検索結果ページも刷新されます。例えば、ユーザーがアパートを飾るために “アクリル画” と検索を行った場合、その検索キーワードから意図される追加情報まで表示してくれるようになります。これは、“アクリル画で家を飾る方法” などと検索しなかった場合でも、350 以上のトピックから想定される追加情報まで表示してくれるシステムです。
このほかにも、検索キーワードに対する追加のアイデア情報も、記事、画像、動画を用いて表示されるようになります。以下は、“ポーリングアート” と検索した場合の、追加アイデア情報表示です。
次世代検索システム「MUM」は、動画の重要な瞬間を特定する高度な AI システムも用いられています。例えば、ユーザーが “マカロニペンギン” と検索して検索結果に表示される “マカロニペンギン” 関連動画をタッチした場合に、その動画の内容を AI が特定し、“マカロニペンギン” に関連するさらなるトピックを提案表示してくれるようになります。
次世代検索システム「MUM」は現在開発が進められていますが、段階的に関連する機能が公開され、さらに機能の強化なども随時行われて行く予定です。
検索キーワードに対して Google がその検索意図まで理解する日が、ついに来ますね。って、そういうのはブロガーである私達がコンテンツを制作する上で意識すべき部分なのですが、それを Google が事前に行ってくれるようになるとは。
Source:Google