- Google、Google Pixel スマートフォンに提供する新機能「Feature Drop」の 2021 年 12 月版を発表
- [クイックタップ]の「Snapchat」対応など計 9 個の新機能が追加
- すでにサポートが終了している「Pixel 3」「Pixel 3 XL」でも一部機能を利用可能
Google は 2021 年 12 月 6 日、Google Pixel スマートフォンに提供される新機能「Feature Drop」の 2021 年 12 月版を、半年ぶりに発表しました。
新たに Google Pixel スマートフォンに提供される新機能「Feature Drop」2021 年 12 月版は、超広帯域無線通信「UWB(Ultra Wide Band)」による「ニアバイシェア」、「デジタルカーキー」、[クイックタップ]の「クイックタップで Snap」追加、「この曲なに?」新機能(2 つ)、「自動車事故検出機能」提供拡大、「レコーダー」アプリ文字起こし機能拡大、「Pixel Buds A-Series」低音調整機能追加、新しい壁紙、電源ボタン長押し「Google アシスタント」起動の長押し時間カスタマイズ性拡大の、計 9 個です。
「Feature Drop」2021 年 12 月版は主に、2021 年 12 月 6 日に配信開始された Google Pixel スマートフォン向けのセキュリティアップデートを含むソフトウェアアップデートで「Pixel 3a」「Pixel 3a XL」「Pixel 4」「Pixel 4 XL」「Pixel 4a」「Pixel 4a(5G)」「Pixel 5」「Pixel 5a(5G)」「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」に対して提供されるほか、対象アプリのアップデートによっても一部新機能が提供されます。
そして、すでにセキュリティアップデートも含めてサポートが終了している「Pixel 3」「Pixel 3 XL」に対しても、「自動車事故検出機能」提供拡大や「レコーダー」アプリ文字起こし機能拡大などの、一部新機能も提供されます。
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超広帯域無線通信「UWB」による「ニアバイシェア」
Android には、近距離共有機能「ニアバイシェア」が実装されています。
この「ニアバイシェア」は、Bluetooth もしくは Wi-Fi と GPS(位置情報)を利用して、近くのユーザーと写真、動画、ファイル、地図情報などを即座に共有することができる機能です。
そして「Feature Drop」2021 年 12 月版では、新たに超広帯域無線通信「UWB(Ultra Wide Band)」を利用する「ニアバイシェア」を利用できるようになります。ただし、「UWB」を実装している Google Pixel スマートフォンは「Pixel 6 Pro」のみなので、「UWB 版ニアバイシェア」を利用できるのも「Pixel 6 Pro」のみ。
「デジタルカーキー」
Google オリジナルプロセッサ「Tensor」搭載新世代 Google Pixel スマートフォン「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」にて、Google Pixel スマートフォンが車のキーになる「デジタルカーキー」機能が解禁されます。
ただし「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」の「デジタルカーキー」は今のところ、一部の国におけるドイツメーカー BMW の一部対象車種のみでしか利用することはできませんが、日本国内モデルも対応します。
「デジタルカーキー」は近距離無線通信技術「NFC(Near Field Communication)」か超広帯域無線通信「UWB(Ultra Wide Band)」を利用するので、「UWB」を実装する「Pixel 6 Pro」では、「UWB」を用した「デジタルカーキー」機能も利用することができます。
[クイックタップ]の「クイックタップで Snap」追加
次世代 Android OS「Android 12」を搭載する「Pixel 4a(5G)」「Pixel 5」「Pixel 5a(5G)」「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」には、デバイスの背面を 2 回タップすることで、事前に割り当てた機能を発動させることができる新しいジェスチャー操作[クイックタップ]が実装されています。
[クイックタップ]ではこれまで、スクリーンショットを撮影する[スクリーンショットを撮る]、「Google アシスタント」を呼び出す[デジタル アシスタントへのアクセス]、音楽プレイヤーなどの再生と一時停止[メディアを再生または一時停止]、直近使用アプリを表示する[最近使用したアプリを表示する]、通知確認[通知を表示]、任意のアプリを起動する[アプリを開く]の、いずれか一つを設定することができました。
そして「Feature Drop」2021 年 12 月版にて、写真共有アプリ「Snapchat」アプリを直接起動することができる機能「クイックタップで Snap」が追加されます。また「Snapchat」アプリにも、Google Pixel 専用 AR レンズ[Pixel Face]が追加される予定です。
「この曲なに?」新機能(2 つ)
Google Pixel スマートフォンには、自動[サウンドサーチ]機能[この曲なに?]が実装されています。
そして「Feature Drop」2021 年 12 月版では、ロック画面にてマニュアル(手動)で[この曲なに?]を行うことができる新機能と、[この曲なに?]の履歴から好きな楽曲を[お気に入り]に追加してストックしておくことができる新機能の、2 つの新機能が追加されます。
ちなみに[この曲なに?]自体は「Pixel 2」以降の Google Pixel スマートフォンで利用できますが、「Feature Drop」2021 年 12 月版で追加される 2 つの新機能については、「Pixel 4」以降の機種でのみ利用可能です。
「自動車事故検出機能」提供拡大
Google は 2021 年 8 月中旬、それまで米国や英国などの海外で展開されてきた「緊急情報サービス」アプリの機能の一つ「自動車事故検出機能」が、ついに日本国内で提供開始されました。
Google Pixel スマートフォンの「自動車事故検出機能」は、「Pixel 3」「Pixel 3 XL」「Pixel 4」「Pixel 4 XL」「Pixel 4a」「Pixel 4a(5G)」「Pixel 5」「Pixel 5a(5G)」「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」で利用することができます。
そして「Feature Drop」2021 年 12 月版にて、「自動車事故検出機能」の台湾、イタリア、フランス解禁が発表されました。既存の日本、米国、スペイン、アイルランド、英国、オーストラリア、シンガポールも合わせて、計 10か国で「自動車事故検出機能」を利用できるようになります。
「レコーダー」アプリ文字起こし機能拡大
「Pixel 3」以降の Google Pixel スマートフォンには、文字起こし機能も実装しているボイスレコーダーアプリ「レコーダー」がプリインストールされています。
この「レコーダー」アプリの文字起こし機能は、当初は英語のみの対応だったのですが、Google オリジナルプロセッサ「Tensor」搭載新世代 Google Pixel スマートフォン「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」にて、日本語、フランス語、ドイツ語の文字起こしにも対応しました。
そして「Feature Drop」2021 年 12 月版にて、「レコーダー」アプリの日本語、フランス語、ドイツ語文字起こし機能が、「Pixel 3」から「Pixel 5」までの Google Pixel スマートフォンでも解禁されます。
ちなみに「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」の「レコーダー」アプリ日本語、フランス語、ドイツ語文字起こし機能は「Tensor」の恩恵もありオフラインでも利用可能ですが、「Pixel 3」から「Pixel 5」の場合はインターネット接続必須です。
「Pixel Buds A-Series」低音調整機能追加
2021 年 8 月 26 日に国内発売された「Google アシスタント」サポート Bluetooth イヤホン廉価版「Pixel Buds A-Series」に、低音レベルを[-1]から[+4]まで 5 段階で調整できる[BASS]設定が追加されます。
この「Pixel Buds A-Series」の[BASS]設定は Google Pixel スマートフォンに限った機能ではなく、Android 6.0 以降の Android デバイスと最新版「Google Pixel Buds」アプリを組み合わせることで利用可能です。
新しい壁紙
「Feature Drop」2021 年 12 月版にて、米国のイラストレーター Dana Kearley 氏(彼 / 彼女)が作成した、国際障害者デーを祝う新しい壁紙が追加されます。
新しい壁紙は、[厳選カルチャー]カテゴリ内に格納されています。
電源ボタン長押し「Google アシスタント」起動の長押し時間カスタマイズ性拡大
新世代 Android OS「Android 12」を実装する「Pixel 3」以降の Google Pixel スマートフォンでは、Android 設定 →[システム]→[ジェスチャー]→[電源ボタンを長押しする]を ON にすることで、電源ボタン長押しによる「Google アシスタント」呼び出し機能を利用することができます。
この電源ボタン長押しによる「Google アシスタント」呼び出し機能はこれまで、電源ボタンの長押し時間[長押しの長さ]を、[短い]から[長い]まで 5 段階で設定することができました。
そして「Feature Drop」2021 年 12 月版にて、「Google アシスタント」を起動する電源ボタン長押し時間[長押しの長さ]を、[短い]から[長い]まで 9 段階で調整できるようになります。
Source:Google