- Google、次世代 Android OS「Android 12」軽量版「Android 12(Go Edition)」発表
- アプリ起動最大 30% 高速化や「ニアバイシェア」サポートなど
- 「Android 12(Go Edition)」搭載デバイスは 2022 年登場へ
Google は 2021 年 12 月 14 日、2017 年より主に新興国向けとして提供を開始したスマートフォン軽量 OS「Android Go Edition」の次世代 Android OS「Android 12」版、「Android 12(Go Edition)」を正式発表しました。
「Android 12(Go Edition)」ではアプリ起動最大 30% 高速化や「ニアバイシェア」サポートなど、主に 6 つの新機能が追加されています。また「Android 12(Go Edition)」を搭載するデバイスは、2022 年に登場予定です。
ちなみに昨年の「Android 11(Go Edition)」やその前に「Android 10(Go Edition)」はそれぞれ、各年の 9 月に発表されていました。つまり「Android 12(Go Edition)」は、それらと比べてかなり遅れての発表となっています。
アプリ起動最大 30% 高速化
「Android 12(Go Edition)」では、アプリ起動が最大 30% 高速化されます。
さらにアプリ起動時などに用いられるアニメーションも、スムーズに動くようになります。
バッテリー長寿命化
「Android 12(Go Edition)」では、長い間利用されていないアプリを休止することで、バッテリーの長寿命化と内部ストレージ消費低減を実現します。
また「Android 12(Go Edition)」の内部ストレージは「Files by Google」アプリにて管理されるため、ファイルを削除したとしても 30 日以内であれば復元も可能です。
タスク画面新機能(翻訳と読み上げ)
「Android 12(Go Edition)」のタスク画面では、例えば「Chrome」アプリで表示しているコンテンツの翻訳や音声読み上げを行ってくれるオプションボタンが追加され、それぞれの操作を行うことができるようになります。
「Android 12(Go Edition)」の音声読み上げは、「Google Go」アプリに実装されている音声読み上げと同等の機能です。
「ニアバイシェア」サポート
「Android 12(Go Edition)」では、近距離共有機能「ニアバイシェア(Nearby Sharing)」がサポートされます。
ただし「Android 12(Go Edition)」の「ニアバイシェア」は、「Google Play」のアプリ共有のみ利用することができます。
ロック画面からプロファイル変更
「Android 12(Go Edition)」では、ロック画面からユーザープロファイルを変更できるようになります。
これを応用し、例えば他人に「Android 12(Go Edition)」デバイスを貸す場合、ロック画面から素早くゲストプロファイルに切り替えて貸すことができます。
「プライバシーダッシュボード」
「Android 12(Go Edition)」では新たに「プライバシーダッシュボード」が追加され、各アプリがアクセスするユーザーの個人情報量を確認したり制御することができるようになります。
例えば、「Android 12」でも採用されている、アプリによるカメラやマイクへのアクセス状況を一目で確認できるプライバシーインジケーターや、アプリの位置情報アクセスの許可範囲を変更したりなど、よりプライバシーに考慮した仕様となります。
Source:Google