- 次期 Android OS「Android 13」開発者向けプレビュー「Android 13 Developer Preview」がついに公開
- 「Pixel 4」以降の Google Pixel スマートフォンに手動で適用可能
- 2022 年 4 月には「OTA」アップデート対応ベータ版「Android 13 Beta」提供予定
Google は 2022 年 2 月 10 日、次期 Android OS「Android 13」の開発者向けプレビュー「Android 13 Developer Preview」のファーストプレビュー「Android 13 Developer Preview 1(DP1)」を公開しました。
「Android 13 Developer Preview 1(DP1)」は、「Pixel 4」から「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」までの Google Pixel スマートフォンに対応しています。また現時点では公式サイトからシステムイメージをダウンロードして、手動でフラッシュしての適用となります。
開発者向けプレビュー「Android 13 Developer Preview」は今回のファーストプレビュー「Android 13 Developer Preview 1(DP1)」が公開後、基本的には月 1 回ごとにアップデート版が公開される予定。そして例年通り、8 月頃に最終盤となるファイナルリリースが公開され、そしておそらく 9 ~ 10 月には正式版「Android 13」が公開されると予想されます。
「Android 13 Developer Preview」は現時点ではシステムイメージを手動適用する仕様となっているため、ブートローダーアンロックなど開発者向け操作が必要となりますが、2022 年 4 月辺りに公開予定の「Android 13 Developer Preview 3」で、「Android ベータ プログラム」に登録している Google Pixel スマートフォンに「Over the Air(OTA)」でベータ版アップデートが適用できる「Android 13 Beta」も公開予定です。また 2022 年 6 月辺りに公開予定の「Android 13 Developer Preview 6(Android 13 Beta 4)」では、安定したプラットフォームへと到達する予定です。
ちなみに「Android 12 Beta」は 2021 年 5 月の開発者イベント「Google I/O 2021」に合わせて公開されたため、「Android 13 Beta」が 2022 年 4 月に公開となれば早期公開ということになります。楽しみですね。
このほか、現在「Android ベータ プログラム」では、Android タブレット、フォルダブルスマートフォン、ChromeOS など大画面向け OS の開発版(ベータ版)「Android 12L」が提供されています。今後「Android 12L」と「Android 13」が分かれるのどうかは不明ですが、「Android 13 Developer Preview」自体は「Android 12L」に基づいているため、おそらく「Android 13 Beta」にて統一されるのでしょう。
「Android 13」
「Android 13」では様々な新機能の追加や最適化が行われていますが、その中でも比較的一般ユーザー向け新機能をピックアップしてご紹介いたします。
「写真ピッカー API」
「Android 13」では、ローカルとクラウドの双方に保存されている写真や動画の安全な共有に最適化されたプライバシーインターフェース「写真ピッカー API」が導入されます。
「写真ピッカー API」では、デバイス上のすべてのメディアファイルの表示許可を必要とせずに、共有された写真やビデオにアクセスすることができる写真や動画のピッキング特化機能です。アプリがデバイス上のメディアファイルを閲覧する際に権限付与(許可)を必要とせずに、あらゆる種類のファイルを共有することができます。
「写真ピッカー API」は「Android 13」で提供されますが、今後「Go Edition」を除く Android 11 以降のデバイスへの提供も計画されています。
位置情報不要の Wi-Fi デバイスアクセス
「Android 13」では、位置情報不要で近くのデバイスに Wi-Fi 経由でアクセスできる機能が導入されます。
例えば近距離共有機能「ニアバイシェア(Nearby Sharing)」などで近くのデバイスと接続スル場合、現状ではデバイスの位置情報許可も必須となっていますが、「Android 13」では新たに、位置情報不要で Wi-Fi 経由のデバイスアクセスが可能となります。よりプライバシーに配慮した新設計です。
「Quick Settings Placement API」
「Android 13」では、新しいクイック設定タイルをオススメ表示してくれる「Quick Settings Placement API」が導入されます。
これまでクイック設定に新しいタイルを配置する際、クイック設定画面を表示して新しいタイルを探す必要がありました。しかし「Android 13」では、例えば新規でインストールしたアプリがクイック設定タイルを搭載している際にそのクイック設定タイルをポップアップでオススメ表示してくれるため、より簡単にクイック設定タイルを配置しやすくなります。
テーマ別アプリアイコン
「Android 13」では、次世代マテリアルデザイン「Material You」のダイナミックカラーを Google アプリだけでなく、すべてのアプリアイコンにも拡張されます。
これにより、壁紙や壁紙に合わせた既存の「Material You」ダイナミックカラーのほか、テーマ別にデザインが統一されたアプリアイコンも選択できるようになります。
アプリごとの言語設定
「Android 13」では、なんとアプリごとに表示言語を選択できる新しい API が導入されます。
これは、多言語ユーザーのニーズを満たす新機能です。
Source:Google