- ベータ版 OS「Android 13 Beta」第二弾「Android 13 Beta 2」提供開始
- 「Android ベータ プログラム」登録済み「Pixel 4」以降に「Over the Air(OTA)」で配信
- 「Android 12 QPR3」をインストールしている場合は一旦登録解除して再度登録する必要あり
Google は 2022 年 5 月 11 日、同日開催の開発者イベント「Google I/O 2022」に合わせて、次世代 Android OS「Android 13」の開発者向けベータ版「Android 13 Beta」第二弾「Android 13 Beta 2」を提供開始しました。
「Android 13 Beta 2」は、「Android ベータ プログラム」に登録している「Pixel 4」以降の Google Pixel スマートフォンを対象に、「Over the Air(OTA)」でアップデートが提供されています。ちなみに第一弾「Android 13 Beta 1」は 2022 年 4 月末の提供だったため、早くも第二弾「Android 13 Beta 2」の提供となっています。
ただし、すでに「Android ベータ プログラム」登録済みで「Android 12 QPR3」を適用している場合は、そのままでは「Android 13 Beta 2」は降ってきません。すでに「Android 12 QPR3」を適用していて「Android 13 Beta」に乗り換えたい場合は、「Android ベータ プログラム」にて一旦[登録の解除]を行い、そのままの流れで再度[+登録]をクリックしつつ[Android 13 Beta Program]を選択して進みます。これで「OTA」にて「Android 13 Beta 2」が降ってきます。
もし[登録の解除]を行って一旦「OTA」アップデートを適用してしまうと、Google Pixel スマートフォンが初期化されてしまいます。[登録の解除]後に「OTA」アップデートはせず、すぐに[Android 13 Beta Program]で[+登録]を行ってから「OTA」アップデートを適用してください。
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ちなみに「Android 12 QPR3」は引き続きベータアップデートが行われますが、2022 年 6 月に配信予定の正式版をもって終了予定です。一方で手動アップデート用「Android 13 Developer Preview」については、今回の「Android 13 Beta」に統合されています。
「Android 13 Beta」は今後、2022 年 6 月辺りに公開予定の「Android 13 Beta 3」にて、安定したプラットフォームへと到達する予定です。
次世代 Android OS「Android 13」では、「写真ピッカー API」やテーマ別アプリアイコンなど、様々な新機能が提供されます。今回提供開始された「Android 13 Beta 2」では、これらの新機能がさらに改善されています。
さらに「Android 13 Beta」では、今後正式提供予定の Google Pixel スマートフォン向け新機能「Feature Drops」も内包されています。
「Android 13」
「Android 13」では様々な新機能の追加や最適化が行われていますが、その中でも比較的一般ユーザー向け新機能をピックアップしてご紹介いたします。
「写真ピッカー API」
「Android 13」では、ローカルとクラウドの双方に保存されている写真や動画の安全な共有に最適化されたプライバシーインターフェース「写真ピッカー API」が導入されます。
「写真ピッカー API」では、デバイス上のすべてのメディアファイルの表示許可を必要とせずに、共有された写真やビデオにアクセスすることができる写真や動画のピッキング特化機能です。アプリがデバイス上のメディアファイルを閲覧する際に権限付与(許可)を必要とせずに、あらゆる種類のファイルを共有することができます。
「写真ピッカー API」は「Android 13」で提供されますが、今後「Go Edition」を除く Android 11 以降のデバイスへの提供も計画されています。
位置情報不要の Wi-Fi デバイスアクセス
「Android 13」では、位置情報不要で近くのデバイスに Wi-Fi 経由でアクセスできる機能が導入されます。
例えば近距離共有機能「ニアバイシェア(Nearby Sharing)」などで近くのデバイスと接続スル場合、現状ではデバイスの位置情報許可も必須となっていますが、「Android 13」では新たに、位置情報不要で Wi-Fi 経由のデバイスアクセスが可能となります。よりプライバシーに配慮した新設計です。
「Quick Settings Placement API」
「Android 13」では、新しいクイック設定タイルをオススメ表示してくれる「Quick Settings Placement API」が導入されます。
これまでクイック設定に新しいタイルを配置する際、クイック設定画面を表示して新しいタイルを探す必要がありました。しかし「Android 13」では、例えば新規でインストールしたアプリがクイック設定タイルを搭載している際にそのクイック設定タイルをポップアップでオススメ表示してくれるため、より簡単にクイック設定タイルを配置しやすくなります。
テーマ別アプリアイコン
「Android 13」では、次世代マテリアルデザイン「Material You」のダイナミックカラーを Google アプリだけでなく、すべてのアプリアイコンにも拡張されます。
これにより、壁紙や壁紙に合わせた既存の「Material You」ダイナミックカラーのほか、テーマ別にデザインが統一されたアプリアイコンも選択できるようになります。
アプリごとの言語設定
「Android 13」では、なんとアプリごとに表示言語を選択できる新しい API が導入されます。
これは、多言語ユーザーのニーズを満たす新機能です。
Source:Google