- ベータ版 OS「Android 13 Beta」第三弾「Android 13 Beta 3」提供開始
- 「Android ベータ プログラム」登録済み「Pixel 4」以降に「Over the Air(OTA)」で配信
- 「Android 13 Beta 3」でプラットフォーム安定版へと到達
Google は 2022 年 6 月 8 日、次世代 Android OS「Android 13」の開発者向けベータ版「Android 13 Beta」第三弾「Android 13 Beta 3」を提供開始しました。
第三弾「Android 13 Beta 3」は、「Android ベータ プログラム」に登録している「Pixel 4」以降の Google Pixel スマートフォンを対象に、「Over the Air(OTA)」でアップデートが提供されています。そして「Android 13 Beta」、今回提供開始された「Android 13 Beta 3」にて、プラットフォーム安定版へと到達しています。
ただし、「Android ベータ プログラム」にて「Android 12 QPR3」を適用していた場合は、2022 年 6 月 6 日に配信された公式版ソフトウェアアップデートをもって「Android 12 QPR3」の提供が終了しています。そのため「Android 13 Beta」に移行するのであれば、改めて「Android ベータ プログラム」から登録を行う必要があります。ご注意ください。
第三弾「Android 13 Beta 3」では、新しい通知権限や「写真ピッカー API」、テーマ別アプリアイコン、アプリごとの言語サポート、など、様々な新機能が提供されます。また、HDR ビデオ規格や新世代 Bluetooth オーディオ規格「Bluetooth LE Audio」、USB 拡張規格「MIDI 2.0 over USB」などの、最新規格までサポート。
「Android 13 Beta」は今後、第四弾「Android 13 Beta 4」が 2022 年 7 月に提供予定で、その後の 2022 年 8 月に配信される「Android 13 Beta 5」で Final Releaseとなり、2022 年 9 月以降に正式版「Android 13」が提供される予定となっています。
「Android 13」
「Android 13」では様々な新機能の追加や最適化が行われていますが、その中でも比較的一般ユーザー向け新機能をピックアップしてご紹介いたします。
「写真ピッカー API」
「Android 13」では、ローカルとクラウドの双方に保存されている写真や動画の安全な共有に最適化されたプライバシーインターフェース「写真ピッカー API」が導入されます。
「写真ピッカー API」では、デバイス上のすべてのメディアファイルの表示許可を必要とせずに、共有された写真やビデオにアクセスできる写真や動画のピッキング特化機能です。アプリがデバイス上のメディアファイルを閲覧する際に権限付与(許可)を必要とせずに、あらゆる種類のファイルを共有できます。
「写真ピッカー API」は「Android 13」で提供されますが、今後「Go Edition」を除く Android 11 以降のデバイスへの提供も計画されています。
位置情報不要の Wi-Fi デバイスアクセス
「Android 13」では、位置情報不要で近くのデバイスに Wi-Fi 経由でアクセスできる機能が導入されます。
例えば近距離共有機能「ニアバイシェア(Nearby Sharing)」などで近くのデバイスと接続スル場合、現状ではデバイスの位置情報許可も必須となっていますが、「Android 13」では新たに、位置情報不要で Wi-Fi 経由のデバイスアクセスが可能となります。よりプライバシーに配慮した新設計です。
「Quick Settings Placement API」
「Android 13」では、新しいクイック設定タイルをオススメ表示してくれる「Quick Settings Placement API」が導入されます。
これまでクイック設定に新しいタイルを配置する際、クイック設定画面を表示して新しいタイルを探す必要がありました。しかし「Android 13」では、例えば新規でインストールしたアプリがクイック設定タイルを搭載している際にそのクイック設定タイルをポップアップでオススメ表示してくれるため、より簡単にクイック設定タイルを配置しやすくなります。
テーマ別アプリアイコン
「Android 13」では、次世代マテリアルデザイン「Material You」のダイナミックカラーを Google アプリだけでなく、すべてのアプリアイコンにも拡張されます。
これにより、壁紙や壁紙に合わせた既存の「Material You」ダイナミックカラーのほか、テーマ別にデザインが統一されたアプリアイコンも選択できるようになります。
アプリごとの言語設定
「Android 13」では、なんとアプリごとに表示言語を選択できる新しい API が導入されます。
これは、多言語ユーザーのニーズを満たす新機能です。
Source:Google