- 「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」「Pixel 6a」は正式版「Android 13」アップデート後 Android 12 へのダウングレード不可に
- ブートローダーのアップデートが含まれているため
- ファクトリーイメージを使用したフラッシュでの話
Google は 2022 年 8 月 15 日(月)の、Google Pixel スマートフォンに対して正式版「Android 13」メジャーアップデートを先行リリースしました。
これにより「Pixel 4」以降の Google Pixel スマートフォンを正式版「Android 13」にアップデートできるようになったわけですが、その際の注意事項と、開発者向け公式ページ Google Developers 改め「Google Play services」ページ内で公開しました。その注意事項は、「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」「Pixel 6a」の 3 機種において、正式版「Android 13」にアップデート後はファクトリーイメージを利用した Android 12 へのダウングレードが不可になるというものです。
「Google Play services」ページ内で公開されているファクトリーイメージを利用したアップデート適用は、Android 起動直後に実行されるプログラム「ブートローダー」のロックを解除(アンロック)しつつ、対応するファクトリーイメージをフラッシュして読み込ませるという流れとなります。これを利用することで、通常は任意の Android バージョン(ビルド)に自由にアップデートしたりダウングレードすることが可能です。
しかし「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」「Pixel 6a」の 3 機種において正式版「Android 13」にアップデートすると、Android 12 へのダウングレードを禁止するプログラムが内包されたブートローダーアップデートも行われるため、Android 12 へのダウングレードが不可となる模様。一般ユーザーがファクトリーイメージを利用して OS のダウングレードを行うような機会もほぼないため大した支障はありませんが、アプリ開発者は注意が必要です。
Warning: The Android 13 update for Pixel 6, Pixel 6 Pro, and the Pixel 6a contains a bootloader update that increments the anti-roll back version. After flashing an Android 13 build on these devices you will not be able to flash older Android 12 builds.
オリジナルプロセッサ「Tensor」搭載 Google Pixel スマートフォン「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」「Pixel 6a」の 3 機種における Android 12 へのダウングレード不可ということで、「Tensor」に起因した何らかの対策なのかもしれないですね。
Source:Google