- 総務省、令和 3 年(2021 年)度電気通信サービス苦情相談等の受付件数公開
- 苦情相談等の受付件数は 18,289 件(MNO 9,324 件 / MVNO 1,142 件)
- MNOは前年(令和 2 年)度から約 1,500 件増加も MVNO は前年度 2,735 件から大幅減
日本行政機関「総務省」は 2022 年 10 月 4 日(火)、令和 3 年(2021 年)度に「総務省」が受け付けた、MNO や MVNO を含む電気通信サービスの苦情相談等の受付件数を公開しました。
「総務省」によると、令和 3 年度電気通信サービス苦情相談等受付件数は合計で 18,289 件で、前年(令和 2 年)度の 15,833 件から約 15%(2,456 件)の増加となった模様。また令和 3 年度電気通信サービス苦情相談等受付件数 18,289 件のうち、NTT ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルの MNO 関連は 9,324 件、MVNO は 1,142 件となった模様です。
「総務省」の発表の中で気になるのは、MNO と MVNO の苦情相談等受付件数内訳と、前年度との比較です。令和 3 年度の苦情相談等受付件数内訳は先にご紹介した通り、MNO が 9,324 件、MVNO が 1,142 件となっています。
そして前年度は MNO が 7,800 件、MVNO が 2,735 件となっていました。つまり、MNO への苦情はは令和 2 年度から約 1,500 件の増加となった一方で、MVNO への苦情は半数以上の大幅減となっています。
電気通信サービスの種類別では、MNOサービスの件数が増加しました(7,800
件 → 9,324件)。一方、MVNOサービスの件数は減少しました(2,735件 →
1,142件)。
ちなみに、苦情相談等受付方法は[電話]と[WEB フォーム]に分かれていてその総計がカウントされているのですが、特に MVNO の[WEB フォーム]苦情相談等受付件数は、令和 2 年度の 1,877 件からたったの 486 件になるなど、興味深い結果に。つまり MVNO に対する[WEB フォーム]での苦情が、令和 2 年度から約 75% も減ったわけです。
MVNO に対する、特に[WEB フォーム]での苦情がなぜ令和 3 年度でこんなにも減ったのかの詳細な理由は不明ですが、単純に利用料金も割安な MVNO の通信安定性が増したためと予想はできます。一方で MNO は、高い利用料金を払っている割にはたまに安定しないことにフラストレーションが溜まることもあるなど、ユーザー側のそもそもの評価基準が MVNO に比べて高いのでしょう。