- Google、スマートホーム管理サービス「Google Home」の大幅リニューアルを発表
- 「Fast Pair for Matter」サポート、[♡(お気に入り)]タブ追加、[スペース]と[カスタム スペース]、「Nest」アプリ新機能、[✨(オートメーション)]タブ追加、Wear OS / WEB 版「Google Home」新登場の豪華 6 本立て
- まずは今後数週間以内に Android と iOS 向けに公開プレビュー版「Google Home」アプリとして提供
Google は 2022 年 10 月 4 日(火)、スマートホーム管理サービス「Google Home」の大幅リニューアルを発表しました。
「Google Home」の大幅リニューアルは、「Fast Pair for Matter」サポート、[♡(お気に入り)]タブ追加、[スペース]と[カスタム スペース]、「Nest」アプリ新機能、[✨(オートメーション)]タブ追加、Wear OS / WEB 版「Google Home」新登場の、豪華 6 本立てです。またまずは今後数週間以内に、一般公開前の新機能を試すことができるベータ版プレビュープログラムの公開プレビュー版「Google Home」アプリとして、Android と iOS 向けに一部機能が提供開始されます。
「Fast Pair for Matter」サポート
Android 版「Google Home」アプリでは間もなく、2022 年はじめに開催世界家電見本市「CES 2022」にて発表されていた Android の Bluetooth ワンタッチペアリング機能「ファスト ペアリング」におけるスマートホーム標準規格「Matter」サポート機能「Fast Pair for Matter」がついに提供開始されます。
「Fast Pair for Matter」では、スマートホーム標準規格「Matter」をサポートしているスマートライトなどのスマートホーム製品を、Android 版「Google Home」アプリから直接セットアップし、そして制御できるようになります。これまで他社製スマートホーム製品を「Google Home」アプリで利用する場合、他社製コンパニオンアプリでセットアップしつつ、さらに「Google Home」や「Google アシスタント」と連携させる必要があったのですが、この「Matter」が本格的に開始されれば、このわずらわしい手順不要で直接 Android 版「Google Home」アプリでセットアップから制御までをワンストップでできるようになるわけです。
このほか「Matter」対応デバイスの制御は「Google Home」アプリだけでなく、Nest スマートスピーカーや Nest スマートディスプレイ、Wi-Fi ルーター「Nest Wifi Pro」などを通しても行うことができるようになります。
[♡(お気に入り)]タブ追加
Android / iOS 版「Google Home」アプリに、パーソナライズされたホームビュー[♡(お気に入り)]タブが追加されます。
[♡(お気に入り)]タブでは、ユーザーにパーソナライズされたスマートホームデバイス制御操作パネルを提供。例えば「Nest Hub Max」や「Nest Doorbell」のカメラ映像なども、[♡(お気に入り)]タブで上でダイレクト表示されます。
これまで「Nest Hub Max」や「Nest Doorbell」などのカメラ映像を見る場合、「Google Home」アプリを起動しつつ各製品のコントロールパネルをタップする必要などがあり、カメラ映像表示までに時間が掛かっていました。[♡(お気に入り)]タブが提供されれば、そういったわずらわしい操作なしで、目的に合ったスマートホーム製品コントロールが実現します。
[スペース]と[カスタム スペース]
Android / iOS 版「Google Home」アプリに、ライト、カメラ、サーモスタット、ネットワークなどのカテゴリ別に分類 & グループ化された[スペース]が追加され、目的のスマートホームデバイスに素早くアクセスできるようになります。
さらに 2023 年には、[スペース]のカスタマイズ機能も提供予定。子供部屋に設置しているスマートホーム製品やペット用のスマートホーム製品などを 1 つにまとめた[カスタム スペース]を作成することで、よりパーソナライズされた「Google Home」を利用できるようになります。
「Nest」アプリ新機能
Nest 製品は本来、Android / iOS 版「Nest」アプリにて管理する仕様です。
ただし「Nest」アプリは日本語未対応で、「Nest」アプリで管理する「Nest Doorbell(Wired)」などの Nest 製品は、そもそも日本も発売。2022 年 10 月 4 日(火)に発表された新型スマートドアベル「第 2 世代 Nest Doorbell(Wired)」も、「Google Home」アプリと「Nest」アプリで管理できる製品ですが、おそらく日本は無関係です。
ちなみに「Nest」アプリ、「Nest Doorbell(Wired)」やスマートカメラ「Nest Cam」で録画された動画の機械学習を用いた重要な部分のラベリングや、人物、荷物、車両、アクティビティ、動物などのタイプ別分類などの新機能も提供されます。
このほか「Google Home」アプリに 2023 年中、「Nest Doorbell(Wired)」や「Nest Cam」など、「Nest」アプリ管理製品のサポートも追加される予定です。つまり、より「Google Home」アプリへの一本化が進みます。
[✨(オートメーション)]タブ追加
Android / iOS 版「Google Home」アプリに、スマートホーム製品の起動などをトリガーとしたルーティン管理タブ[✨(オートメーション)]が追加されます。
[✨(オートメーション)]タブでは例えば、ユーザーの外出を検出してスマートライトを自動 OFF にしたりスマートロックでドアの鍵を自動で施錠するルーティンや、スマート水道メーターが植物が肥料と水を必要とする時期が通知するルーティンなどなど、様々なルーティンの作成や管理ができるようになります。また今後、より多くのスマートホームデバイス動作をトリガーとするサポートの拡大も行われる予定です。
Wear OS / WEB 版「Google Home」新登場
これまで Android と iOS に対しアプリとして提供されてきた「Google Home」が、なんと WEB ブラウザでも利用できるようになります。
また Wear OS 版「Google Home」アプリも、間もなく正式発表される新型 Wear OS スマートウォッチ「Google Pixel Watch」の登場と共に、「Wear OS 3」スマートウォッチ向けに提供予定です。Wear OS 版「Google Home」アプリでは、Wear OS スマートウォッチ上でスマートホーム製品の制御が可能。2022 年 10 月第三週に登場予定です。
WEB 版「Google Home(home.google.com)」は、「Nest Cam」や「Nest Doorbell」などのカメラフィードをチェックできるサービスとして、今後数週間以内に提供予定です。
アプリリンク
「Google Home」
「Nest」
Source:Google