- Google、発売後一か月が経過する新型 Wear OS スマートウォッチ「Google Pixel Watch」の確認事項を公開
- 「Google Pixel Watch」には今後のソフトウェアアップデートで「Google ウォレット」における交通系クローズドループカード機能追加予定
- 交通系クローズドループカードはいわゆる鉄道会社などが発行する交通系 IC カード(日本では Suica など)
Google は 2022 年 11 月 18 日(金)、2022 年 10 月 13 日(木)に発売した Made by Google 製新型 Wear OS スマートウォッチ「Google Pixel Watch」に関する、公式の確認事項を公開しました。
今回公開された「Google Pixel Watch」公式確認事項は、ユーザーが「Google Pixel Watch」を運用する上で抑えておきたまとめ情報のような内容です。そしてその中で、「Google Pixel Watch」に配信される今後のソフトウェアアップデートにて、「Google ウォレット」における交通系クローズドループカード機能を追加予定であることが公開されました。
交通系クローズドループカードは、いわゆる鉄道会社などの公共交通機関が発行する交通系 IC カード。つまり、日本で言うところの「Suica」などです。
ややこしい話ですが、日本国内における Android 版「Google Pay(FeliCa)」は、「iD」「QUICPay」「楽天 Edy」「nanaco」「WAON」、そして交通系電子マネー「Suica」「PASMO」をサポートしているものの、国内 Wear OS 版「Google Pay(FeliCa)」は現状「Suica」のみのサポートとなっています。このほかに、NFC 版「Google Pay」では Android と Wear OS 共に、「Visa のタッチ決済」と「Mastercard コンタクトレス」もサポート。
一方で海外では、Android 版「Google ウォレット(NFC)」はクレジットカードのほかに交通系クローズドループカードに対応しているものの、Wear OS 版「Google ウォレット(NFC)」は現状クレジットカードのみで、交通系クローズドループカードは未サポートとなっています。今後のソフトウェアアップデートでサポートされるのは、この Wear OS 版「Google ウォレット(NFC)」の交通系クローズドループカードということです。
つまり、国内版「Google Pixel Watch」の国内交通系クローズドループカード「Suica」対応は、実は世界的に見たら特別仕様だったということです。現状では「Suica 定期券」は未サポートなどのデメリットはあるものの、ある意味誇れる事実。
日本でも NFC 対応自動改札機が普及し始めているので、「Google Pixel Watch」が交通系クローズドループカード(NFC)に対応すると共に国内でも交通系クローズドループカード(NFC)サービスが広まれば良いですが、実際どうなるのかは不明。ちなみに、沖縄県のモノレール「ゆいレール」は「OKICA」という NFC 仕様の交通系 IC カードが用いられていたりするなど、日本国内の一部の公共交通機関では以前より NFC 仕様の交通系 IC カードサービスが採用されています。
Can I add closed loop transit cards in my Google Wallet on my Pixel Watch?
At this moment, you won’t be able to add a closed loop transit card to your Wallet on the Google Pixel Watch. We are planning to bring this feature to our users in a future software update. [Note: In Japan, Suica is supported. The feature is branded Google Pay and runs Felica.]
Source:Google