- Google Japan、実験的会話型言語モデル「LaMDA」搭載の対話型 AI サービス「Bard」発表
- 間もなく「Google 検索」にも導入
- 早期の日本国内(日本語)提供にも期待
Google 日本法人 Google Japan は 2023 年 2 月 7 日(火)、先日本家 Google が発表した実験的会話型言語モデル「LaMDA」を搭載する対話型 AI サービス「Bard」を、日本国内向け公式ブログ(Google Japan Blog)にて改めて正式発表しました。
Google Japan が発表した「Bard」は、一部のテスター向けクローズドサービスということで、先日本家 Google が発表した内容と同じです。ただ Google Japan が発表したということは、米国もしくは英語圏先行リリースとなりがちな多くの Google サービスとは異なり、「Bard」の早期日本国内(日本語)提供が期待されます。
ちなみに「Bard」は、今後数週間以内に一般公開が予定されています。
「Bard」
「Bard」は、Microsoft も支援する非営利団体 OpenAI 開発の AI チャットボット「ChatGPT」対抗の対話型 AI サービスです。
「ChatGPT」と同じく、例えば “what new discoveries from the James Webb Space Telescope can I tell my 9 year old about?(ジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡の新発見について、9 歳の子供に教えてあげられることはありますか?)” などといった複雑な質問や要望に対しても、その通りに簡素化された回答を返すことができます。
また「Bard」は、質問の回答に対して[👍(グッド)][👎(バッド)]でフィードバックを送信することが可能。ユーザーフィードバックと内部テストを組み合わせて、回答の品質や安全性、整合性が満たされているかどうかが常に管理され、そしてさらなる品質と回答速度向上に向けて、学習も行われます。
そして「Bard」は、例えば “ピアノにはいくつの鍵盤がある?” などといった完全な答えのある質問だけでなく、“ピアノとギターのどちらが習得しやすいか?それぞれどのくらいの練習が必要か?” といった完全な答えのない質問に対しても、その質問の内容を理解しつつ WEB 上の様々な情報を拾ってきて整理し、そしてわかりやすく表示。この機能は、間もなく「Google 検索」にも導入される予定です。
Google は日本時間 2023 年 2 月 8 日(水)22 時 30 分より、人工知能「AI(Artificial Intelligence)」関連のオンラインイベント「Google presents : Live from Paris」を開催することも発表済み。今回の「Bard」正式発表は、「Google presents : Live from Paris」に向けた発表で、「Google presents : Live from Paris」にて詳細に「Bard」が披露されると予想されます。
Google は、対話アプリケーション用言語モデル LaMDA を活用し、実験的な会話型 AI サービス、#Bard に現在取り組んでいます。
世界の幅広い知識と大規模言語モデルの能力・知性・創造性を組み合わせることを目指しています。#GoogleAI
詳しくは ➡︎ https://t.co/IgjqCDAewj pic.twitter.com/JEGayV2mcQ
— Google Japan (@googlejapan) February 9, 2023
Source:Google Japan