- Android 用「デバイスを探す」アプリにアプリバージョン v3.0.046-5 アップデート配信
- ロゴが刷新
- 位置情報暗号化によるオフライン位置追跡に間もなく対応?
Android スマートフォンや Bluetooth イヤホンなどのデバイスの位置特定サービス「デバイスを探す(Find My Device)」の Android 用アプリに対し、2023 年 9 月 20 日(水)にアプリバージョン v3.0.046-5 アップデートが配信開始されました。
今回の Android 用「デバイスを探す」アプリ v3.0.046-5 アップデートでは、ロゴが刷新されています。
ちなみに Android の「デバイスを探す」は、2023 年 5 月 10 日(水)開催開発者向けイベント「Google I/O 2023」にて位置情報暗号化によるオフラインでの位置追跡機能を含むリニューアルが発表され、2023 年 6 月に配信されたアプリバージョン v2.5.114-4 アップデートにてそのオフライン位置追跡機能が提供開始されたと思いきや、その後すぐに一旦なかったことになりました。そして改めて、2023 年末提供予定として延期も発表されています。
Google の「デバイスを探す」は本来、電源 ON でオンライン状態にある Android デバイスだけでなく、その Android デバイスに接続されている Bluetooth デバイスの位置を特定できるデバイス位置追跡サービスとして提供されています。ただその懸念点は、モバイルネットワークと Wi-Fi が切られたオフライン状態の Android デバイスや、Android デバイスと Bluetooth ペアリングが切断されてしまっているオフライン状態の Bluetooth デバイスでは、最終オンライン or 最終ペアリング時の位置情報までしか取得できない点でした。
しかしリニューアルされる新しい「デバイスを探す」では、オフライン状態の Android デバイスや Bluetooth デバイスの位置情報まで取得できるようになります。これは、近くにある任意の iOS デバイスを介して位置情報を取得する Apple の「AirTag」と同様の仕様で、オフライン状態の Android デバイスや Bluetooth ペアリングが切断されオフライン状態にある Bluetooth デバイスであっても、世界 10 億台以上の Android ネットワークを活用して位置情報を取得し位置を特定できるようになります。
そしてこの「デバイスを探す」オフライン対応で重要なことは、世界 10 億台以上の Android ネットワークを活用してオフライン状態の位置特定が可能となる一方で、ユーザーのプライバシーはしっかりと保護される点です。世界 10 億台以上の Android ネットワークを活用して取得された位置データはエンドツーエンドで暗号化されるため、第三者はもちろん、Google でさえもそのデータの回覧は不可となります。
実際に Android 用「デバイスを探す」アプリにてオフライン位置追跡を利用するには、Android デバイスの[セキュリティ(セキュリティとプライバシー)]設定で[最新の位置情報を保存する]を ON にしておく必要があります。[最新の位置情報を保存する]を ON にすることで位置情報が暗号化されて Google のクラウドに保存され、そしてオンライン状態でも最新の位置情報を基にしたデバイス追跡を行うことができるようになります。
ちなみにまだ[最新の位置情報を保存する]設定が Android 設定や「デバイスを探す」アプリの設定に実装されていないため、まだオフライン位置追跡機能は提供されていません。とはいてロゴが刷新されたということは、間もなく待望のオフライン位置追跡機能が提供されるということなのでしょう。