- 「総務省」、「楽天モバイル」の「プラチナバンド(700MHz帯)」割り当てを電波監理審議会にて認定
- 認定期間は 10 年
- 早期サービス開始に努めることなどが条件
日本政府機関「総務省」は 2023 年 10 月 23 日(月)、楽天 MNO「楽天モバイル」が予てから切望していた「プラチナバンド(700MHz 帯)」の割り当てを、同日開催した電波監理審議会にて認定したと発表しました。
「楽天モバイル」は、約半年前の 2023 年 4 月 19 日(水)に「総務省」より発表された「移動通信システムの周波数利用に関する調査」に対して「プラチナバンド(700MHz 帯)」の早期の割当を切望するコメントを発表し、そして「総務省」が 2023 年 9 月下旬まで受付を行っていた「プラチナバンド(700MHz 帯)」基地局の開設計画に係る認定申請に対し、実際に一社だけ申請を行っていました。そして今回、「楽天モバイル」の念願だった「プラチナバンド(700MHz 帯)」の割り当てが認定されたわけです。
「楽天モバイル」における「プラチナバンド(700MHz 帯)」割り当て認定期間は、現段階では 10 年間に定められています。おそらく、特に問題なく運用が行われれば認定期間も更新されると予想されますが、一応期間限定です。
また「総務省」は、「楽天モバイル」の「プラチナバンド(700MHz 帯)」割り当て認定期間 10 年満了までに黒字化することも絶対審査基準として設けているのですが、「楽天モバイル」は 3 年後の 2026 年年度(2026 年 4 月 ~ 2027 年 3 月)に単年度での黒字化を目標として計画し認定申請を行ったことも公開されています。
このほか「総務省」は、「プラチナバンド(700MHz 帯)」の早期サービス開始に努めることなど、9 つの分野における合計 12 項目を認定条件としています
尚、「楽天モバイル」も「総務省」からの「プラチナバンド(700MHz 帯)」割り当て認定についての報告を公開しています。「楽天モバイル」によると、「プラチナバンド(700MHz 帯)」基地局については、既存の基地局を活かしつつコスト抑えて新規基地局の開設も行って行く模様。
ちなみに、「プラチナバンド(700MHz 帯)」認定期間終了時の特定基地局開設数を全国で 10,661 局とすることも、「楽天モバイル」が「総務省」に提出した認定申請計画より明らかとなっています。
楽天モバイル株式会社(以下「楽天モバイル」)は、国内における公正な競争環境の確保ならびに通信ネットワークの構築・整備のため、「プラチナバンド」とも呼ばれる700MHz帯における移動通信システム普及のための特定基地局開設計画の認定申請をしていましたが、本日2023年10月23日(月)、総務大臣より当該計画の認定を受けましたことをお知らせします。
本認定に伴い楽天モバイルでは、700MHz帯を活用したモバイルネットワークの構築を開始し、より高品質な通信環境の実現を目指します。開設計画においては、各種準備作業日程等を考慮し期日を設定しておりますが、できるだけ早期の運用開始を目指して準備を進めてまいります。また、楽天モバイル独自のネットワーク技術および既存の基地局サイトを生かし、コストを抑えた効率的な基地局開設を行っていきます。
楽天モバイルは、参入当初より「携帯市場の民主化」を掲げております。今後も通信環境のさらなる改善を進め、お客様に安定的かつ高品質なサービスを提供することを通じて、通信インフラ事業者としての社会的意義を果たしてまいります。
Source:総務省