日本では関連商品が発売されていないこともあり謎が多い「Daydream」ですが、一体何なのか、何ができるのかを、実機を触ってみた感想を踏まえて今回のエントリーで簡単に説明させていただこうと思います。
「Daydream」と「Daydream View」
そもそも「Daydream」は、Android 7.0 からサポートされる新しい VR のプラットフォームです。今のところ Google が販売している専用の VR ヘッドセット「Daydream View」に Android 7.0 と「Daydream」をサポートしている Android スマートフォンをセットして利用します。
そして一番大事なのが、「Daydream View」専用のコントローラーです。コントローラーは9 軸 IMU センサーを搭載していて、Bluetooth で Android とに接続し、「Daydream View」の中でまるでレーザーポインタを持っているかのように操作をすることができます。
コントローラーにはクリック可能なタッチパッド、アプリボタン、ホームボタン、ボリュームボタンが搭載されていて、手にもってレーザーポインタのように動かしつつ、手元のボタンでクリックやスクロールなどの操作を行うことができます。
またコントローラーはアプリやゲームによっては横持ちをして、操作を行うことも可能となっています。
「Daydream」は、「Daydream」をサポートしているアプリを「Daydream View」の中で楽しむことができます。今のところまだ対応しているアプリは、「YouTube」「Google Play 映画 & TV」「Google フォト」のパノラマ画像や VR 画像、「ストリートビュー」、そしてそのほかのサードパティーアプリという感じです。コンテンツ量としてはまだまだ少ない印象を受けます。
また「Chrome」などのブラウザにも対応していないので、WEB で VR 画像や動画を公開しているようなコンテンツを楽しむことも、今のところできません。
つまり
つまり「Daydream」は「Cardboard」の強化版といったところで、専用 VR ヘッドセットや専用コントローラーといったハードウェアの部分が特に強化されています。強化されているとはいえ、やれることは基本的に「Cardboard」とあまり変わりません。
※主観です
もちろん細かな UI は「Daydream」仕様となっていて、「Daydream」内で Google Play を開いて VR アプリやコンテンツをダウンロードしてそのまま利用したりできるので、新しいコンテンツをインストールして回覧したりゲームを楽しむなど「Daydream」だけで完結させることができるという違いはあります。
またある程度のハードウェア要件が必須となる「Daydream」は、レスポンスはもちろん、解像度の部分でもかなりレベルが上がっている印象もあります。解像度はセットするスマートフォンにももちろん左右されますが、「Pixel XL」で体験してみたところ、その鮮明さには驚かされました。
ちなみに「Daydream」は専用コントローラーがあれば、「Daydream View」以外の VR ヘッドセットでも楽しむことができます。
今後に期待
当たり前のことですが、「Daydream」でできることは対応しているアプリやコンテンツに比例していて、また周辺機器も揃えないといけません。そんな中での、あくまでも個人的な感想ではありますが、『鮮明さなどには驚かされたけど、現状できることはこの程度か』というのが率直な感想です。
ただ今後のアプリやコンテンツの拡大と共に、入手しやすい周辺機器が出てくれば、それなりに期待できるのでは?と思っています。そもそも日本では「Daydream View」自体が出ていないので、今後「Daydream」が国内で公式に利用可能となるのかすらわかりません。
どこかのメーカーが「Daydream」対応の専用コントローラーさえ出してくれればいいんですけどね。