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BlackBerry-KeyOne

「BlackBerry KEYone」北米/グローバルモデルどちらを買うべきか

MWC 2017 で BlackBerry から発表された QWERTY キーボード搭載の新型 Android スマートフォン「BlackBerry KEYone」ですが、今回は日本人にとってかなり難しい選択を迫られそうです。モバイルネットワークの対応周波数の問題で。

「BlackBerry KEYone」対応周波数

BlackBerry 端末は TCL が担当するまでは BlackBerry OS 10 以降のほぼ全ての(SIM フリー)機種が FOMA プラスエリアに対応していたので、複数モデルがあったとしても FOMA プラスエリア + α で選択すれば良く、モデルのチョイスをそこまで悩む必要はありませんでした。

しかし先日発表された「BlackBerry KEYone」ときたら、北米モデル(USA V1)が FOMA プラスエリア対応でグローバルモデルは FOMA プラスエリア非対応ながら LTE Band 19 対応という、どっちもどっちな仕様。(CDMA 対応の「USA V2」はおいといて)

北米モデル(USA V1)
  • 2G:GSM クアッドバンド
  • 3G:WCDMA B1 / 2 / 4 / 5 / 8
  • 4G
    • FDD-LTE B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 12 / 17 / 19 / 20 / 28 / 29 / 30
    • TD-LTE B38 / 39 / 40 / 41
グローバルモデル
  • 2G:GSM クアッドバンド
  • 3G:WCDMA B1 / 2 / 5 / 6 / 8
  • 4G
    • FDD-LTE B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8/ 13 / 17 / 20 / 28A
    • TD-LTE B38 / 40

これは悩みますよね。流石に両方買うのは無意味です。

「DTEK60」はよかった

ちなみに BlackBerry が昨年末に発売した「DTEK60」では、北米モデル「BBA100-1」が FOMA プラスエリア非対応で LTE のバンドもかなり微妙仕様となっている一方、グローバルモデル「BBA100-2」は FOMA プラスエリアと LTE Band 19 対応とかなり国内利用に特化した構成となっていて、特殊な事情がない限りグローバルモデル「BBA100-2」一択というわかりやすい仕様となっていました。

「DTEK60」対応周波数

北米モデル「BBA100-1」
  • 2G:GSM クアッドバンド
  • 3G:WCDMA B1/2/4/5/8
  • 4G(LTE Cat.6)
    • FDD-LTE B1/2/3/4/5/7/12/17/20/29
グローバルモデル「BBA100-2」
  • GSM クアッドバンド
  • 3G:WCDMA B1/2/4/5/6/8
  • 4G(LTE Cat.6)
    • FDD-LTE B1/2/3/4/5/7/8/19/20/28A
    • TD-LTE B38/40/41

あの頃は本当によかったですね。しみじみ感じます。

で、どっち?

「BlackBerry KEYone」対応周波数。

北米モデル(USA V1)
  • 2G:GSM クアッドバンド
  • 3G:WCDMA B1 / 2 / 4 / 5 / 8
  • 4G
    • FDD-LTE B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 12 / 17 / 19 / 20 / 28 / 29 / 30
    • TD-LTE B38 / 39 / 40 / 41
グローバルモデル
  • 2G:GSM クアッドバンド
  • 3G:WCDMA B1 / 2 / 5 / 6 / 8
  • 4G
    • FDD-LTE B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8/ 13 / 17 / 20 / 28A
    • TD-LTE B38 / 40

結局のところ「BlackBerry KEYone」のどちらを選択すればいいのでしょうか。通話メインとして利用するのか通信メインで利用するのかがはっきりしているならわかりやすいですね。通話メインなのであれば FOMA プラスエリアに対応するグローバルモデル、通信メインなのであれば LTE Band 19 までサポートしている北米モデル(USA V1)となるかと思います。

問題は通話も通信もどっち使う場合、もしくはどっちも妥協できない場合。この場合は住んでいる(実際に運用する)地域での選択となるかと思います。都会であれば WCDMA Band 1 でも十分通話の電波は届きますし、逆に FOMA プラスエリア(WCDMA Band 6 / 19)しか掴まないエリアを探し出すのが難しいくらいなので FOMA プラスエリア非対応の北米モデルでも十分です。逆に通信には有利ですし。

地方の場合は FOMA プラスエリアしか飛んでいない地域が多々あるので、やはりグローバルモデルですかね。そもそも地方は NTT ドコモの LTE が飛んでいないエリアも結構あったりしますし。私の住む沖縄も、中部以北は 3G に落ちてしまうエリアが多々あります。

私は

ちなみに私はというと、「BlackBerry KEYone」を購入しても通話で利用することはほぼないと思うので、LTE Band 19 に対応する北米モデルをチョイスします。そもそもまだ購入するかは決め予てはいますけど。

私は常日頃 2 ~ 3台の複数台運用で、現在は通話メインとして「iPhone 7 Plus」に NTT ドコモの SIM(カケホーダイ)を挿して運用しています。またこのほかに通信専用として mineo のデータ通信 SIM(シングルタイプ)を「arrows M03」に、KDDI の黒 SIM を「Pixel XL(北米モデル)」に挿して運用しています。通話は「iPhone 7 Plus」で通信は「Pixel XL(北米モデル)」がそれぞれメイン、そして「arrows M03」は予備 + おサイフケータイ専用という 3 台運用です。

本来はここに「BlackBerry KEYone」を加える意味はないんですけどね。でも「BlackBerry KEYone」はやはり気になる機種なので、結局は買ってしまうんだろうなー。

それと何気に実は CDMA 対応の「USA V2」がどのように販売されるのかも気になっています。唯一 LTE Band 26 に対応しているんですよね。

北米モデル(USA V2)対応周波数。

北米モデル(USA V2)
  • 2G:GSM 不明
  • 3G
    • WCDMA 不明
    • CDMA2000 B0 / 1 / 10
  • 4G
    • FDD-LTE B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 12 / 13 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30
    • TD-LTE B41

もし「USA V2」が SIM フリーとして販売されるのであれば「USA V2」を KDDI 系の SIM で運用するという選択肢も出てきます。こっちの動向にも注目です。

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執筆者情報:石井 順(管理人)

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「「BlackBerry KEYone」北米/グローバルモデルどちらを買うべきか」への2件のフィードバック

  1. 通話メインなのであれば FOMA プラスエリアに対応する北米モデル(USA V1)

    とありますが、北米モデルはWCDMA BAND6非対応じゃないでしょうか?

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