Google は米国時間 3 月 21 日、Android の次期 OS バージョンとなる「Android O」の Developer Preview を発表し、第 1 弾の Developer Preview 1（DP1）としてシステムイメージを公開しました。
Google は昨年も同時期に「Android N Developer Preview」を発表し、システムイメージの公開と Android Beta での OTA 配信を開始しました。今年も同様の登場となったわけですが、「Android O DP1」では Android Beta の OTA 配信は行われておらず、システムイメージが公開されているのみとなっています。そのため「Android O Developer Preview」を試すためには手動で導入する必要があります。
また「Android O DP1」の対応機種は「Nexus 5X」「Nexus 6P」「Nexus Player」「Pixel / Pixel XL」「Pixel C」です。「Nexus 6」「Nexus 9」はサポート外となったものの、同時期の 2014 年に発売された Android TV 搭載の「Nexus Player」はまだサポートされる模様です。
「Android O」の主な機能
Google は「Android O」の主な新機能や変更点なども公開しています。その中で注目なのは、アプリをワイプのような表示に縮小して表示できるマルチウィンドウの進化版「Picture in Picture（PIP）」表示と、Bluetooth のオーディオコーデック「LDAC」、そして Wi-Fi 対応のデバイス間で近隣情報を送受信する通信規格「Wi-Fi Aware」のサポートです。
「Picture in Picture（PIP）」については、例えば YouTube アプリなどがアプリベースで動画の縮小表示などでサポートしていますが、「Android O」ではそれがマルチウィンドウの進化版としてアプリ自体の縮小表示が可能となります。以前の Xperia でサポートしていた「スモールアプリ」のような感じです。
「LDAC」はハイレゾ音源などをワイヤレスでも高音質再生することができる Bluetooth のオーディオコーデックです。Xperia などの一部のメーカーの機種がすでに対応していますが、「Android O」では OS ベースでサポートされます。
このほかにもバックグラウンドで動作するアプリを制御してパフォーマンスを改善する「Background limits」やカテゴリごとに通知の ON / OFF を設定できる「Notification channels」、新しいアイコンのアニメーションなど、ネイティブ API「AAudio API」のサポートなど、多岐にわたる新機能と変更点などがあります。
今後のスケジュール
Google は今後の「 Android O Developer Preview 2（DP2）」以降のスケジュールも公開しています。今のところのスケジュールは「DP2」が 5 月、「DP3」が 6 月、「DP4」が 7 月以降、そして最終段階の「Final Release」が 2017 年 Q3 中となる模様です。また Android Bate による OTA 配信は「DP4」からとなることも明らかとなっています。
Google は「Android O」の詳しい内容について、今年の Google I/O 2017 で発表するとしています。
Google：Download Android O
Source：Google
