U-mobile の公式ページに気になる記載があったので検証してみました。
それは「U-mobile S」の動作確認端末一覧ページの テザリン関連の記載。iPhone や iPad に「U-mobile S」の SIM を挿した場合は根こそぎテザリングが利用不可と記載されています。公開されている表の見方がいまいちわかりにくいけど、とりあえず「U-mobile S」SIM を iPhone や iPad に指している場合はテザリングが利用不可ということみたいですね。
U-mobile:U-mobile S 動作確認端末一覧
ご存知の通り「U-mobile S」ならびに「b-mobile S」は当初 SoftBank の iPhone と iPad、もしくは他社の SIM ロックが解除されている iPhone と iPad、そして SIM フリーの iPhone と iPad で利用できるというような製品説明だったのですが、見事に Android や BlackBerry OS 10 端末で利用することができたことを、当ブログでもご報告させていただきました。
テザリング、あっさりできた
であれば恐らくテザリングもできるだろうと思い試してみたところ、冒頭写真のように特に難なくあっさりテザリングを利用することができました。ちなみに「U-mobile S」SIM を挿している「BlackBerry Passport Silver Edition」(写真左)でテザリングを ON にして、「Pixel XL」(写真右)でその電波を拾っています。
SIM フリーの Android に「U-mobile S」SIM を挿しても同じ仕様でテザリングは問題なく利用できると思います。SIM ロックを解除したキャリアモデルについてはわかりませんけど。
テザリングはそもそも単純な仕様なはず
そもそも本来のテザリングはモバイルネットワークで受信しているインターネット回線の電波を Wi-Fi アンテナを通して又貸しするような単純な仕組みです。国内キャリアの端末はこのときにバックグラウンドで制御をかけたり、テザリングを ON にすると連動して専用の APN に切り替えたりと、小しゃくな仕様に作り替えていたりします。そしてそれをテザリングオプションという形で徴収してテザリングを許可するという、悪。
むかーし NTT ドコモから発売された初代「Galaxy Tab」では最初はテザリングが利用できていたのに、ソフトウェアアプデートでテザリングが塞がれるなんてこともありました。テザリングをすると端末に不具合が発生するというわけではなく、単に回線を共有されると回線契約数が減るきっかけにもなるのでキャリアにとって都合が悪かったからでしょう。
今は大分自体も変わりテザリングを利用できるキャリア端末も当たり前になってきましたが、テザリングオプションとして手数料はしっかりと徴収しています。これまた小しゃくな。しかも今後、国内主要キャリアはテザリングオプション手数料を 1,000 円に値上げするんですよね。ヒドイ話です。
iPhone のテザリング
私は iOS にあまり詳しくはないのでよくわかってはいませんが、MVNO だとテザリングが利用できないという仕様は KDDI 系 MVNO では以前よりあったかと思います。現在では一部の KDDI 系 MVNO ではテザリングが利用できるようになっているみたいですが。
これはどちらかというとキャリア側の仕様ではなく、iPhone(もしくは Apple)側の仕様による問題なのでしょう。ちょっと前は SIM フリーでも MVNO が利用できないとかありましたもんね。テザリングについても Apple 管轄の元で管理されていると予想はされます。
とりあえず「U-mobile S」ならびに「b-mobile S」を SIM フリーの Android などに挿して運用する場合は基本的にテザリングが利用できるということを覚えていただければ幸いです。