3 月 22 日より開始された SoftBank 系 MVNO の日本通信「b-mobile S」と U-NEXT「U-mobile S」が SoftBank 傘下の Wireless City Planning が保持する周波数 LTE Band 41 に非対応だったということを以前ご紹介させていただき、それならばそれらよりも前に SoftBank 回線を利用する MVNO プランとして開始されていた「J-mobile」の大容量プラン「ギガザウルス 20G TypeS」では LTE Band 41 に対応しているのかどうなのか?という問題が、「J-mobile」を提供するジャパンモバイルからの返答で本日ようやく解決しました。
元々 3 月 29 日に問い合わせをしていたので、今回一週間待たされてのようやくの回答となりました。ここまで待たせることかと思うところですけど。
「J-mobile」はLTE Band 41に対応
結論から申し上げますと、「J-mobile」の「ギガザウルス 20G TypeS」では LTE Band 41 に対応するそうです。ジャパンモバイルは SoftBank から『特にバンドの制限は掛けていない』という回答を得たと述べていました。
ただこれだと “SoftBank としては制限を掛けていないだけで、Wireless City Planning が保持する LTE Band 41 に対しては管轄外” とも受け取れるので、念のため再度確認をしてもらったところ、LTE Band 41 も対応するとの回答を得たそうです。つまり同じ SoftBank 系 MVNO の「b-mobile S」「U-mobile S」と、「J-mobile」の「ギガザウルス 20G TypeS」では仕様が異なるということになります。
なぜ同じ SoftBank 系 MVNO なのにこのように仕様が異なるのかまでは流石にジャパンモバイルも把握していませんでした。こればっかりは SoftBank 側の、大人の事情なのでしょう。もし SoftBank の内部に知り合いがいる方はコッソリと調査してみてください。私はそういうコネがないのでこれ以上の調査は多分無理です。
いろいろと謎は残る
「J-mobile」の「ギガザウルス 20G TypeS」が LTE Band 41 に対応するということはユーザーにとって良いことなのでこれにて一件落着ではあるのですが、それにしてもいろいろな謎は残ります。
- ジャパンモバイルはなぜそれらよりも先にあっさりと SoftBank 回線を利用する MVNO プランを開始できたのか
- 日本通信はなぜ SoftBank の MVNO をすんなり開始できなかったのか
- なぜ SoftBank は貸し出す回線によってWireless City Planning が保持する LTE Band 41 の対応可否を分けているのか
- 今後新規で登場するSoftBank 系 MVNO では LTE Band 41 に対応するのか
などなど。
同じ SoftBank 回線を利用する MVNO でも提供する企業によってLTE Band 41 への対応可否が分かれるということは、エンドユーザーにっては有益なことではありません。SoftBank 回線を使用の MVNO を提供する企業としては “SoftBank 回線を利用する MVNO” として売り出しつつも実際は内容が異なるわけですし、更に細かく対応するバンドまでオープンになっていないし。企業によってはそこまで把握していなかったりするわけですからね。
そもそも同じ売り込み文句でも実際の内容が異なるということが景品表示法に引っかからないのかも気になるところです。ここから先、この問題をどうすればスッキリと解決できるのか。どなたか興味があるのであれば SoftBank に切り込んで更に深追いしてみてください。