AdSenseポリシーを変更、モバイル表示冒頭300×250広告許可

Google は米国時間 5 月 2 日、AdSense のポリシーを変更し、モバイル表示における冒頭部分の 300 × 250（レクタングル）広告を許可したと発表しました。モバイル表示におけるファーストビューでのレクタングル広告表示が可能となったということになります。

コンテンツ提供者にとって、要はヘッダー部分にレクタングル広告を配置できるようになったということです。

AdSense ではこれまで、モバイル表示においてスクロールせずに表示される冒頭部分での広告は最大で 320 × 100 までとなっていて、コンテンツを妨げるような広告はポリシー違反として取り締まりの対象としていました。今回のポリシー変更は Google 内で慎重に議論を重ねた結果、冒頭のレクタングル広告表示はコンテンツの妨げにならないという結論にいたったためとしています。なぜこのような結論にいたったかまでは公開されていませんが、恐らくは大型スマートフォンが主流となってきていることが要因の一つと考えられます。

これまでも AdSense のポリシーは様々に変更されてきていますが、今回のようなこれまで NG とされてきていたことが許可される変更はかなりインパクトが大きいですね。1 コンテンツの最大 3 つまでのイメージ広告ユニットと定められていたリミットがなくなったのと同じくらいのインパクトです。

ただし注意

モバイル表示におけるヘッダー部分のレクタングル広告配置はコンテンツ提供者にとって有益な内容ではありますが、とはいえコンテンツを回覧しようとしているユーザーにとって邪魔に成りかねないことには変わりなく、また誤クリックが頻発してしまう可能性も秘めています。

AdSense 広告はあくまでもユーザーに広告として認識してもらう必要があり、広告と認識した上でクリックしてもらう必要があります。そのためヘッダー部分にレクタングル広告を配置した場合に誤クリックなども含めてクリック数は増えるとは思われますが、結果的にクリック単価は下がってしまうでしょう。それを防ぐために“ラベル” の配置や何かしらの隔離は必須です。

もちろんクリック単価が下がるとは断定はできないので A/B テストなどを行って慎重に測定する必要はあるかと思います。