こんにちは、Jetstream BLOG 管理人兼ライターの 石井順 です。
約一週間前に書いた WIRED の「BlackBerry KEYone」適当レビュー記事に対する自身のコラムを読み返しています。
このコラムに対してはいろんな方から共感のコメントをいただいたり直接ご連絡をいただき、本当に書いてよかったなと思っています。
そして当時はまだ「KEYone」を持っていない状態でWIRED のレビュー記事に対する批判をさせていただいたのですが、それから私の元にも「KEYone」が届いたので、改めて思うことを書かせていただきます。「KEYone」をガッチリと握りしめながら。
実際に「KEYone」を手にしてみて
実際に「KEYone」を手にしてみて思うことはまず、WIRED のレビュー記事はやはり間違いだったなということ。
まず何が間違いなのかというと “キーボード搭載で帰ってきた BlackBerry…” というタイトルですね。「KEYone」は別に BlackBerry の先祖返りでもなんでもありません。
「KEYone」を眺めつつ、『物理キーボードってそんなに久しぶりだったっけ?』と思い返してみましたが、「Priv」以来なのでそんなに昔でもないです。その間に発売された「DTEK50 / 60」がフルタッチディスプレイだっただけで、その前は「BlackBerry Leap」かな?
BlackBerry は結構頻繁に物理キーボード搭載スマートフォンを出しています。昔も今も、物理キーボードは BlackBerry の代名詞です。
勝手に物理キーボードをどっかに追いやるなよな WIRED。
物理キーボードの使い勝手は?
そして、WIRED がケチョンケチョンにけなした物理キーボードについて。
日本語環境の入力に関して言えば有力な入力アプリがないのが現状で、ユーザーが各入力アプリの癖に慣れる必要はあるためそういった意味では若干の使い勝手の悪さはありますが、だからといってこれが時代遅れかといったら、それは明らかに違うでしょうね。
キーボードショートカットなんて使いだしたらかなり便利ですし、キーボード部分のタッチセンサー「タッチイナブルキーボード」を利用したジェスチャー操作も便利です。
また “スペースキー” の WEB ページスクロールやカメラシャッターも使いだしたら離れられなくなります。もちろん指紋センサーの反応も良いのでイライラさせられることはありません。
100 歩譲って、単なる入力のみの物理キーボードであったならば “時代遅れ” と罵られても仕方がないのかもしれませんが、物理キーボードでの入力を行ってみてやはり思うのは、ディスプレイキーボード入力時によくやってしまっていた誤入力が起こりにくい点が素晴らしいということ。
物理キーボードだと完全にキーを押し間違えないと誤入力にはならないので、文字入力の正確性が向上します。
これをよくもまぁ時代遅れなんて言ったもんですよ、WIRED。
は?
WIRED の記事を読み返していてまた変な点を見つけてしまいました。
KEYone のキーボードが完璧なデザインだとは思えない。わたしがレヴューした端末は画面キーボードにも対応していたため、入力欄をタップすると 1 度に 2 つのキーボードが現れることになる。スペースバーが指紋認証やカメラのシャッターボタンにもなるのはよかったが、これをホームボタンとしても活用すべきだ。
“入力欄をタップすると 1 度に 2 つのキーボードが現れることになる” って、そういう設定にしてるからだろ!個体差みたいに書くなよな。
“KEYone のキーボードが完璧なデザインだとは思えない” って、あんたの知識が低いだけだろ!この×△野郎!!!
…
すいません。取り乱しました。
WIRED の記事を読み返しながらいちいち突っ込んでたら夏が終わってしまいそうなので、この辺でやめておきます。
冷静な視点で
なるべくフラットな目線で WIRED が書いた内容と実際の「KEYone」を見比べてみても、やはり私はこの「KEYone」がそれほどの時代遅れな機種だとは思えませんでした。むしろスマートフォンのカテゴリーの 1 つとして確立されていて、今後も発展するように思えます。
WIRED がなぜここまでボロクソに書いたのかが不思議。
WIRED が過去に BlackBerry か TCL か、その関係者か何かに嫌なことをされたとか、物理キーボードで指を怪我したとか、物理キーボードのプチプチ感が嫌いとかとか。とにかく何らかのトラウマか何かがあるのかな?と疑ってしまうほどです。
もちろん「KEYone」は私が持っている「Pixel XL」に比べればレスポンスは劣りますし、バランスのとれた「iPhone 7 Plus」と比べるとかなりバランスが偏っているように感じます。
でもだからといって「KEYone」がダメということはありません。
手にしっかりと吸い付くデザインと考慮されたサイドのボタン位置、アルミフレームと背面ソフトグリップの高級感、そしてバランスのとれた重心、何より様々な搭載機能。作ったところが BlackBerry ではないとかそういうことはどうでもよくて、とにかくかなりこだわって製作された 1 台ということが、手に取って触ってみて、操作してみることで伝わってきます。
実は期待していなかった
実は私、CES 2017 で「KEYone」が発表された当時はあまり期待していませんでした。
その理由は担当が TCL だからです。TCL が担当した BlackBerry ブランドスマートフォン第 2 弾の「DTEK60」を使ってみて、かなり落胆させられてたんですよ。
「DTEK60」は一応 BlackBerry としては初の指紋センサー搭載機種で、更に USB Type-C も初採用しています。何より Snapdragon 820 プロセッサ + 4GB RAM という超ハイスペック仕様。
これでダメなはずがない、と思って輸入したのですが、実際はかなりレスポンスも悪く、そしてディスプレイのタッチ感度が悪い悪い。文字入力時は誤入力しまくりです。
「DTEK60」の前に発売された「DTEK50」もあまり良い噂を聞かなかったので、そんな状態で「KEYone」に期待できるはずがなかったわけです。なので当初は「KEYone」を購入する予定はありませんでした。
しかし「KEYone」は MWC 2017 での正式発表時からかなりの高評価でしたし、英国で先行発売された後も悪い噂はほとんど聞きませんでした。むしろ “超いい!!” って感じでしたよね。Snapdragon 625 プロセッサ + 3GB RAM なのに。
唯一悪かったことは米国発売が遅延したことと、そのために英国で発売された型番「BBB100-2」がプレミア価格で転売されていたことくらいですかね。
それが今では手元に 2 台
そして蓋を開けてみたら今は私の手元に 2 台あります。国内モデルが発売されたら 3 台目もいっちゃおうかななんて。。。
なぜ 2 台あるかはこれまでの記事を読んでいただければわかるかと思うので詳しい説明は割愛させていただきます。とにかく今言えることは、CDMA 版の型番「BBB100-3」がちょっと残念な仕様ではあったものの、現状にまったく後悔していないということ。
後悔してたら毎日ここまで「KEYone」関連の記事は書かないので、多分私のこの思いは皆様にバレバレかとは思います。
私は「KEYone」を手に握りしめているわけですが、実は「KEYone」が私のハートを鷲掴みなんですよ、ははは。
という気持ち悪い感じで締めくくりますが、結局今回の記事で私が何を言いたかったのかというと、実際に「KEYone」の実機を手に持ってみても WIRED の記事の中でうなづける部分は何 1 つもなかったってこと。
そんなことわかりきってはいましたが、一応改めて確認させていただき、そして書かせていただきました。
では。