Google が 2016 年に発売した、ストリーミングデバイス「Chromecast」のオーディオレシーバーモデル「Chromecast Audio」の生産が、ついに終了した模様です。
海外のソーシャルニュースサイト reddit において、クリスマスプレゼントとして「Chromecast Audio」を Google ストアにて注文した英国ユーザーが、強制的に注文がキャンセルされて売り切れとなってしまった旨の投稿をし、その情報を元に Google に直接問い合わせを行った海外メディアが、Google の公式返答として「Chromecast Audio」の生産終了が明らかとなったことを明らかにしたことで今回の件が判明した、というちょっとややこしい流れです。要約すると、Google が「Chromecast Audio」の生産終了を公式に発表した、ということになります。
「Chromecast Audio」は第 2 世代「Chromecast」と共に発表され、そして国内でも発売された製品。「Chromecast(旧 Google Cast for audio)」非対応の一般的なオーディオ機器やスピーカーに接続することで、「Chromecast Audio」経由で「Google ミュージック」などのミュージックストリーミングサービスの再生や、「YouTube」などの動画サービスの音声再生をオーディオ機器から行うことができる、いわゆる Bluetooth レシーバーのようなデバイスです。
最近では「Google Home」のホームグループをサポートするなど、地味に機能追加も行われてきました。しかし今や「Google Home」をサポートしているサードパティー製のスピーカーが数多く出回っているので、「Chromecast Audio」の存在意義が失われつつあります。
だとしても、個人的には「Chromecast Audio」はとても貴重な製品だと思います。例えば車に「Google Home Mini」を設置した場合、ネックとなるのが「Google Home Mini」の非力なスピーカーです。「Google Home Mini」をカーオーディオに接続したくても、音声出力用のインターフェースが搭載されていないために接続不可能。
Bluetooth をサポートしているカーオーディオであれば無線接続も可能は可能ですが、カーオーディオの Bluetooth って結構不安定だったりします。そこで活躍するのが、「Chromecast Audio」。
「Chromecast Audio」をカーオーディオに接続し、「Google Home」アプリでデフォルトの音声出力デバイスとして「Chromecast Audio」を選択しておくことで、“OK Google. 音楽を再生して” などの指示を行った場合に「Google Home Mini」→「Chromecast Audio」経由でカースピーカーから迫力のあるサウンドを再生することが可能となります。もちろん、ポケット Wi-Fi やスマートフォンのテザリングなどでネットワークを構築する必要はありますが。
こういったちょっとした工夫で活躍するのが「Chromecast Audio」だったのですが、現在出回っている在庫分がなくなると、もう入手困難となってしまうでしょう。まだ国内ではそれなりに出回っているのですぐになくなるということはないと予想されますが、気になっている方は今のうちに入手しておいた方がいいかもしれませんよ。
Source:reddit