- Google、「Chrome」に提供する ML(機械学習)を元にした新機能を発表
- 通知許可予測、言語識別モデルの更新、[ツーツバー ショートカット]の調整の 3 つ
- [ツーツバー ショートカット]は固定化も可能
Google は 2022 年 6 月 9 日、ブラウザサービス「Chrome」に提供する Machine Learning(ML)= 機械学習を元にした新機能を発表しました。
今回 Google 発表の機械学習を元にした「Chrome」新機能は、通知許可予測、言語識別モデルの更新、[ツーツバー ショートカット]の調整の、合計 3 つです。
通知許可予測
「Chrome」には、通知機能を実装するサイトを表示した際に、通知権限付与有無を確認するためのポップアップウィンドウが表示されます。
今後、機械学習でこれまでのユーザー行動を理解して予測し、通知などの権限付与有無確認用ポップアップウィンドウにて、権限付与が不要と予測されるサイトについては、いちいちポップアップウィンドウを表示せずに自動で権限を付与をしない仕様となります。これは、ユーザーが WEB サイトを開いたときに、できるだけ余計な操作を行わなくて済むようにするためです。
ちなみに「Chrome」では 2022 年 3 月より、悪意のあるサイトやフィッシングサイトを特定する新しい機械学習モデルを展開し、これまでの検出力よりも 2.5 倍向上しました。機械学習の賜物(たまもの)です。
言語識別モデルの更新
「Chrome」では機械学習による言語識別モデルを更新し、以前訪れた海外サイトを表示した際にそのサイトを翻訳表示していた場合に、再度訪れた際に自動で翻訳表示してくれる機能を展開します。
この「Chrome」の更新された言語識別モデルは、2022 年 2 月より海外で提供が開始されたコンテンツ回覧履歴拡張機能「Journeys」と組み合わせて利用することで、より効果を発揮。「Journeys」でグループ化された WEB 回覧履歴を確認しつつ、その回覧の続きを翻訳された状態で再開できるわけです。
[ツーツバー ショートカット]の調整
Android 版「Chrome」アプリには、アドレスバーの右横に[+新しいタブ][◁共有][🎙音声検索]のいずれかのショートカットボタンを表示する[ツーツバー ショートカット]機能が実装されています。
今後[ツーツバー ショートカット]は機械学習でユーザー行動を理解し、ユーザーの現在地や時間帯によって[ツーツバー ショートカット]に表示するショートカットボタンが変更されるようになります。例えば、午前中は[◁共有]、昼は[🎙音声検索]、夜は[+新しいタブ]、などです。
これは、ユーザーの現在地や時間帯に応じで、良く利用するショートカットボタンを予測して表示する機械学習モデルです。ちなみに[ツーツバー ショートカット]は、任意のボタンに固定化することも可能です。
Source:Google