- Google、新サインイン方式「パスキー(Passkey)」の Google アカウントサポート開始
- 「2 段階認証プロセス」に対する別オプションとして「パスキー」を設定可能に
- パスワードの終わりが始まる
Google は 2023 年 5 月 3 日(水)、ちょうど一年前の 2022 年 5 月にオンライン認証技術標準化団体 FIDO Alliance や、Apple、Microsoft と共に発表していた、パスワード不要新規格「FIDO 認証(FIDO2)」を用いた新しいサインイン方式「パスキー(Passkey)」の、Google アカウントにおけるサポート開始を発表しました。
「パスキー」は昨年 2022 年 10 月よりベータ版として、Android と Chrome に提供開始済み。日本国内でも、NTT ドコモの共通 ID サービス「d アカウント」における新しいサインイン認証として、「パスキー認証」が導入されています。
また Google は、Android アプリにて使用可能な全てのサインイン方式を一つに集約しつつ「パスキー」も導入できるアプリ向けの新 API「Credential Manager(Credential Manager API)」も、2023 年 2 月より Android アプリ開発者向けに提供しています。
そもそも「パスキー」は、指紋認証 / 顔認証といった生体認証や、画面ロック / セキュリティキーデバイス(Titan セキュリティキーなど)を用いて、パスワードレスで簡単 & 安全なサインインを実現する新サインイン方式。スマートフォン / PC の生体認証や画面ロック、セキュリティキーデバイスを ID / パスワードと紐づけることによって、生体認証や画面ロック解除、セキュリティキーデバイスの接続のみのダイレクトアクセスで、セキュアなアカウントへのサインインを行うことができるようになります。
つまり「パスキー」が広がることで、これまでいちいち覚えておかなければいけなかったり、パスワードマネージャーを用いて管理をしなければいけなかったパスワードの、終わりが始まります。
Google は本日 2023 年 5 月 3 日(水)より、Google アカウントのセキュリティ設定に、新たな「パスキー」を導入。Google アカウントユーザーは、既存の「2 段階認証プロセス」に対する別のセキュリティオプションとして、こちらから「パスキー」を選択可能です。
実際に Google アカウントなどのサインイン方式に「パスキー」を設定した場合、例えば WEB 認証規格「FIDO2」をサポートしている PC などのデバイスで Google アカウントページにアクセスすると、生体認証(指紋認証 / 顔認証)やセキュリティキーデバイス挿入が求められ、それを行うだけでサインインできるようになります。
「2 段階認証プロセス」の「Google からのメッセージ」に似てはいますが、「パスキー」は「Google からのメッセージ」並の手軽さは残しつつも、セキュリティ性はより高くなっている点が特徴です。
Source:Google
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