タナックス、ワイヤレスAndroid Auto「スマートライドモニターAIO-5 Lite」発表へ

「タナックス」、ワイヤレス Android Auto 対応バイク用スマートモニター「スマートライドモニター AIO-5 Lite（SRS-001）」のティザー動画公開
2023 年 9 月末に正式発表へ
中身は AKEEYO 製「バイク専用モトスマートモニター（AIO-5 Lite）」となる模様

バイク用品メーカー「タナックス」は 2023 年 9 月 12 日（火）、新製品となるワイヤレス Android Auto / CarPlay 対応バイク用スマートモニター「スマートライドモニター AIO-5 Lite（SRS-001）」のティザー動画を公開しました。

「タナックス」がティザー動画を公開した「スマートライドモニター AIO-5 Lite」は、中身は中国メーカー「MS 慕晟」の車載用品ブランド「AKEEYO」製モトスマートモニター「AIO-5 LITE」。「AIO-5 LITE」は、IP67 規格の防水防塵に対応するスマートモニターで、ワイヤレス Android Auto / CarPlay だけでなく、外付け前後カメラによるドライブレコーダー機能や障害物検知（BSD）機能、Bluetooth によるインカム接続機能などまでサポートする、バイク特化製品です。

この「AKEEYO」製「AIO-5 LITE」を、「タナックス」が国内販売代理店として展開するのか、それともさらに「タナックス」が手を加えた「スマートライドモニター AIO-5 Lite」として国内展開するのかは、今のところ不明。「スマートライドモニター AIO-5 Lite」は 2023 年 9 月末に正式発表されるので、その際に全容が明らかとなるでしょう。

バイク専用モトスマートモニター前後2カメラ搭載｜AIO-5 Lite

無線ミラーリンク： “ CarPlay” “Android Auto” が使える。ナビゲーションと地...

https://www.akeeyo.co.jp/products/aio-5-lite

ところでワイヤレス Android Auto ですが、その仕様上 Wi-Fi 5GHz 接続となるため、日本では、屋内と車内利用が可能な 5.2GHz 帯（W52）/ 屋内利用のみの 5.3GHz 帯（W53）/ 条件付きで屋外利用が可能な 5.6GHz 帯（W56）の 3 つの周波数帯を使用しての接続となります。W53 の屋外利用不可で屋内利用限定の周波数なので論外で、バイクは車内利用とはならず屋外（車外）扱いなので W52 を使用してのワイヤレス Android Auto は電波法違反です。

※バイクが車内扱いとはならず屋外扱いとなることは、総務省に直接電話で聞いて確認済み

つまり日本国内においてバイク用ワイヤレス Android Auto は、条件付きで屋外利用が可能な W56 を利用する以外に、今のところ方法はありません。W56 を屋外で利用するための条件は、電波干渉が起こりうる場合に通信を自動的に停止したり干渉しない周波数に切り替えて電波干渉を防ぐ「DFS（Dynamic Frequency Selection）」処理機能の実装です。

推測。発売延期となったデイトナ「モトスマートモニター」Android Auto

先日、ワイヤレス Android Auto で利用する屋内（もしくは車内）利用前提の Wi-Fi 5...

https://jetstream.buzz/archives/175569

ということで、「スマートライドモニター AIO-5 Lite」が W56 +「DFS」をサポートしているかどうかが鍵。もちろん、中国「AKEEYO」製とはいえ技術基準適合証明を受けていて「技適マーク」付きであることも最低条件となります。

タナックス新製品内覧会を浅草カフェORTIGA様で開催いたします（正式発表は9月末）
9月22日　プレス・メディア様・代理店・販売店様DAY
9月23・24日　一般公開日となります
SRS-001　スマートライドモニター　AIO-5Lite
タナックスが日本仕様を監修し、皆様にお届けします。#スマートライドモニター pic.twitter.com/dRI6y8WSrQ

— タナックス営業部【微公式】 (@tanaxsales) September 11, 2023

https://www.youtube.com/watch?v=Gr08pBUjiLs

以下は私の主観です。

国内販売されている海外製のワイヤレス Android Auto 対応バイク用スマートモニターのほとんどが、「技適マーク」非搭載か W52 もしくは W53 接続の電波法違反製品ばかりという印象。「タナックス」が「スマートライドモニター AIO-5 Lite」にてここをクリアするのかどうか、気になるところです。

追加情報

「スマートライドモニター AIO-5 Lite」、中国メーカー「MS 慕晟」車載用品ブランド「AKEEYO」と「CHIGEE」による製品でありつつ、パートナーシップを締結した「タナックス」が日本向けにローカライズしているとのことで、さらに W56 +「DFS」をサポートで現在技術基準適合証明申請中とのことです。かなり期待。

https://jetstream.buzz/archives/176402