3 月 22 日から提供が開始された SoftBank 系 MVNO の「U-mobile S」、先日は「BlackBerry Passport Silver Edition」に挿して利用できたということをご紹介させていただいたのですが、もっと良い使い道を発見してしまいました。今回はそんなお話。
「Xperia Z4 Tablet(SGP771)」に「U-mobile S」を挿してみた
「Pixel C Folio Keyboard」が到着してから「Pixel C」を外出時の仕事用メイン機として運用していて、Android 7.0 Nougat にアップデートされて便利になったといかいいつつも SIM フリー LTE モデルの「Xperia Z4 Tablet(SGP771)」はしばらく眠らせてしまっていました。が、なんとなくそっちに「U-mobile S」の SIM を挿して APN を設定してみたところ、特に問題なく電波を掴み通信を行うことに成功。
以前「Xperia Z4 Tablet(SGP771)」には NTT ドコモや(mineo などの)KDDI 系の MVNO SIM を挿して運用したりしていたことがあります。でも実は SoftBank の周波数と相性が良いということをすっかり忘れてしまっていました。
そもそも私は SoftBank や Y!mobile を契約することに抵抗があったので今まで契約をしたことがなく SIM を持っていたこともないのですが、SoftBank 系 MVNO の「b-mobile S」や「U-mobile S」は直接 SoftBank と契約するわけではないし、それなりに話題性もあるということで(「U-mobile S」をチョイスして)契約をしてみたわけです。
「Xperia Z4 Tablet(SGP771)」のモバイルネットワーク対応周波数は、「Xperia X」シリーズ以前ということもあり FOMA プラスエリアなどには対応しておらず、また LTE Band 26 などの KDDI 系バンドにも対応していません。つまり、NTT ドコモだったら WCDMA Band 1 と LTE Band 1 / 3、KDDI 系だったら LTE Band 1 のみしか対応していません。しかもNTT ドコモの LTE Band 3 は東名阪バンドなので私の住む沖縄では意味なし。
「Xperia Z4 Tablet(SGP771)」のモバイルネットワーク対応周波数
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それでも不自由することはあまりありませんが「Xperia Z4 Tablet(SGP771)に SoftBank 系 SIM を挿して運用する場合は WCDMA Band 1 / 8、FDD-LTE Band 1 / 3 / 8 に対応しているわけで、何気に相性が良かったわけですね。「Xperia Z4 Tablet(SGP771)」は一応音声通話にも対応はしているもののこれで音声通話を行うことはあまり現実的ではないと思っていて、また音声通話機能が付いた SIM を挿して運用するのはなんかもったいない気もするので気が引けます。
何が言いたいのかというと、(今のところ)データ通信のみとなる「U-mobile S」を挿して運用するのがかなり思想的だったというわけです。SMS くらいはサポートして欲しかったところですが、そのうちサポートも開始されると期待はしています。
スピードも上々でデザリングも OK
「Xperia Z4 Tablet(SGP771)」に「U-mobile S」の SIM を挿してスピードテストを行ってみた結果がこちら。夜中にテストを行ったということもありますが、ダウンロードではなかなかのスピードです。
そして iPhone と iPad では行うことができないテザリングも、「Xperia Z4 Tablet」であればもちろん OK。大容量バッテリーと積んでいるのでポータブル Wi-Fi 的な運用も可能です。
そういうわけで私の環境では「U-mobile S」を「Xperia Z4 Tablet(SGP771)」に挿して運用するのが最適ということが判明しました。そこまで深く考えずに契約した「U-mobile S」ですが、ここまでいろいろな使い道が発見できてうれしい限りです。
ちなみに LTE Band 41(AXGP)は非対応らしい
LTE Band 41(AXGP)をサポートしていない「Xperia Z4 Tablet(SGP771)」は関係のない話ですが、実は今回開始された SoftBank 系 MVNO の「b-mobile S」と「U-mobile S」は LTE Band 41(AXGP)をサポートしていないらしいですね。理由は SoftBank の利用する LTE Band 41 が厳密には SoftBank グループ傘下の Wireless City Planning が保持するバンドだからだそうです。
この辺については明確な答えがまだないので現在 U-NEXT に問い合わせて調べてもらっているところです。何気に U-NEXT のサポートセンターもこの件は認知していないらしく、担当部署にエスカレーションしてもらっています。何がサポートセンターだよ、って感じですけどね。
SoftBank 系 MVNO の LTE Band 41 問題についてはわかり次第改めてご報告させていただきます。