- 2022 年 9 月 4 日(日)に発生した「楽天モバイル」通信障害を受けて寺田総務大臣が見解発表
- 通信障害だけでなくユーザーへの周知広報が遅れたことに対しても遺憾
- 今回の「楽天モバイル」通信障害は重大事故に該当
2022 年 9 月 6 日(火)、日本行政機関総務省の寺田総務大臣は閣議後記者会見の中で、先日 2022 年 9 月 4 日(日)に発生した「楽天モバイル」通信障害に対する見解を述べました。
今回の「楽天モバイル」通信障害は、2022 年 9 月 4 日 10 時 58 分頃に発生したものの 2022 年 9 月 4 日 13 時 26 分頃には復旧と、通信障害自体は 2 時間半程度で収まっています。ちなみに通信障害の原因はネットワーク設備再起動に伴うトラフィック輻輳(ふくそう)で、その影響は 130 万回線に及んだ模様です。
今回の「楽天モバイル」通信障害は数時間で障害が復旧したとはいえ、やはり 2021 年 10 月中旬に発生した NTT ドコモ通信障害や 2022 年 7 月に発生した KDDI 大規模通信障害と同様の原因となっていることとその教訓を活かしきれていないことに対して、寺田総務大臣はお怒りのご様子。また合わせて、通信障害が発生してからユーザーへの周知広報が遅れたことに対しても、遺憾を表明しています。
寺田総務大臣は、今回の「楽天モバイル」通信障害は重大事故に該当すると述べています。国民生活だけでなく社会経済においても需要なインフラを担う企業として、「楽天モバイル」は自覚が足りない、といったところでしょうか。
楽天モバイルの通信障害
問:通信障害について伺います。4日に楽天モバイルで通信障害が発生しました。7月のKDDI以降、障害が各社で相次いでおりますが、ご見解をお願いします。また、今回、楽天は障害の影響が130万回線に及んだと発表しております。総務省としての今後の対応方針についてお願いします。
答:近時におけます通信事業者各社において、通信障害が相次いで発生をしており、総務省としても深刻に受け止めております。
通信事業者各社においては、国民生活や社会経済の重要なインフラである通信サービスを提供している責任を十分に認識し、通信サービスの確実かつ安定的な提供の確保について、やはりしっかりと取り組んでいただく必要があると思います。
ご指摘の、今回の楽天モバイルでございますが、9月4日10時58分頃から13時26分頃にかけて通信障害が発生し、すなわち約2時間半にわたり携帯電話サービスが利用しづらい状況が発生しました。加えて、利用者への迅速な周知広報が必要だったに関わらず、この周知広報も大変遅れたということも誠に遺憾でございます。
今回の楽天モバイルからの事故報告を踏まえれば、今回の事故は電気通信事業法上の重大な事故に該当するものと認識をしております。
今後、同社から事故原因等に係る詳細な報告を踏まえて、適切に対応してまいりたいと思います。
Source:総務省