- Google、Android アプリに「Chrome」の最高機能「部分的カスタムタブ(Partial Custom Tabs)」提供へ
- アプリ内ブラウザ「WebView」をさらに進化させたカスタムタブ機能
- アプリ内ブラウザ表示をマルチタスク化 &「Passkey」認証なども利用可能
Google は 2023 年 2 月 14 日(火)、Android アプリ向けに「Chrome」の最高機能「部分的カスタムタブ(Partial Custom Tabs)」を提供すると発表しました。
Android アプリ向け最高機能「部分的カスタムタブ」は、現在 Android アプリ向けにに提供されているアプリ内ブラウザ「WebView(Android システムの WebView)」を、さらに進化させたカスタムタブ機能です。
アプリ内ブラウザ「WebView」は、起動中のアプリ内で WEB コンテンツを表示する際に、ブラウザアプリを起動せずともアプリ内でブラウザを立ち上げで WEB コンテンツを回覧できる機能。ただ現状のネックとしては、マルチタスクに未対応となっているため、アプリ内ブラウザ「WebView」にてアプリ内で WEB コンテンツを表示してしまうと、元のアプリを同時に利用できないというデメリットがあります。
例えば「Gmail」アプリにて、メールに添付されている URL から「Gmail」アプリ内で WEB コンテンツを表示した場合、そもそものメールやメールボックスを回覧するにはアプリ内ブラウザを閉じる必要があります。もしくはメールやメールボックスを表示した場合、アプリ内ブラウザが勝手に閉じられてしまいます。これを回避するために、これまでは「Chrome」アプリで WEB コンテンツを表示し直す必要があったりと、結構面倒だったんですよね。
しかしこの問題を解決するのが、最高機能「部分的カスタムタブ」です。アプリ内ブラウザをブラウザタブとしてマルチタスク化し、さらに表示領域も自由に変更できるようになります。
また「部分的カスタムタブ」はアプリ内ブラウザとして「Chrome」タブが起動するため、「パスワード マネージャー」や「FIDO 認証」を用いた新サインイン方式「Passkey(パスキー)」などの「Chrome」デフォルト機能も、アプリ内ブラウザで利用可能。「部分的カスタムタブ」は、利便性がかなり向上する正真正銘最高機能です。
Android アプリ向けに「Chrome」最高機能「部分的カスタムタブ(Partial Custom Tabs)」は現在、Android の主要ブラウザでサポートが開始されています。以前、「Google」アプリや「Google Discover」でもコンテンツ表示がポップアップ(タブ)型となりましたが、「部分的カスタムタブ」だったわけですね。
「Android システムの WebView」アプリリンク
Source:Google