- 「楽天モバイル」、2022 年 9 月 4 日(日)発生通信障害の経緯と今後の再発防止策を発表
- 通信障害はソフトウェア不具合によるシステム障害とそれに伴う「障害時緊急モード」移行判断が遅れたことが主な原因
- 2023 年 3 月のソフトウェア改修と「障害時緊急モード」移行作業手順見直しなどで再発防止へ
楽天は 2022 年 10 月 4 日(火)、MNO サービス「楽天モバイル」において一か月前の 2022 年 9 月 4 日(日)10 時 58 分頃より発生した通信障害について、その経緯と今後の再発防止策を発表しました。
そもそも 2022 年 9 月 4 日(日)に発生した「楽天モバイル」の通信障害では、料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」契約中の一部のユーザーにおいて、通話とデータ通信共にし辛い状況となり、またエリア内でもアンテナピクトが立たない状態となりました。ただ、範囲が大規模となったものの、通信障害自体は約 2 時間 6 分で解消されたため、KDDI が 2022 年 7 月 2 日(土)に起こした数日間に渡る超大規模通信障害よりはいくらかマシではありました。もはや「楽天モバイル」で通信障害が発生したことを、すでに覚えていない方も多いはずです。
ちなみに今回の「楽天モバイル」通信障害は、ソフトウェア不具合によるシステム障害が主な原因ですが、システム障害発生後の「障害時緊急モード」移行判断を属人的に行っていたために判断が遅れ、結果的に必要以上に長期化してしまったことが最大の問題として発表されています。また、通信障害が発生してからユーザーへの周知広報が遅れたことも、重大事故として「総務省」の怒りを買いました。
「楽天モバイル」は今回の通信障害の原因となったシステム障害の再発防止策として、短期的措置と恒久的措置を発表しています。短期的措置は、システムに蓄積される不要ログの定期的削除です。そして恒久的措置では、ソフトウェア自体の改修を来年 2023 年 3 月に行うとしています。
また、今回の通信障害で問題となった「障害時緊急モード」移行が作業の手順見直しと、ユーザーへの周知優先化も合わせて行われる模様です。
Source:楽天モバイル